経済の季節から政治の季節へ
今日は午前中は曇り空でしたが、午後から晴れてきました。今日も学校です。1年生の試験問題と解答は昨日完成し、今日教務係に提出しました。これで試験問題は二つとも完成で後は試験を待つだけです。
おじさんの勤務する学校では教員ではなく事務の人が問題を印刷して袋詰めしてくれます。おじさんは非常勤講師なので、試験監督の義務もありません。試験時間に質問などがあったら受け付けるだけです。定年後のおじさんとしてはとてもありがたいです。
ちなみに試験は来週の金曜日の2限目と3限目です。試験の質問を受けると言っても正規の仕事なのでちゃんと給料がでます。もちろん採点は本来の業務なので採点料はでません。
ところで今日も日経平均は700円以上下落していましたね。昨日の海外や夜間の先物取引が大幅安だったので、今日の下げは予想していました。しかし、700円以上下げるとは思っていませんでした。以前から書いている通り下げてもすぐ大幅高になる時は問題ないのです。
しかし、今回のように上げ幅が小さい場合はやはり買いのエネルギーが不足しているのです。お気の毒なのは5月の上昇期に株を買った新人の投資家さんです。ガイアの夜明けでも株式セミナーに大勢初めて投資する人たちが集まっていましたが、昔から投資をしている人はすぐ気がついたはずです。
株式セミナーに人が集まったら相場は終わりです。これはバブルの時経験した通りでした。また電力株が相場の最後に上がるというのも経験した通りでした。人生長く生きると過去の経験が事実であったことを確認できるのです。
ところで今回の下げで経済の季節は終わりです。ここまで株価が下がって新しく投資を始める人は少ないでしょう。上げ相場の最後に買った人はわずかな期間に膨大な損失を被っているはずです。証券会社の雄野村ホルデイングスを5月22日つまりほぼ一週間前に買った人は980円だったのです。計算しやすいように1万株だとすると今日は安値797円です。たった1週間で180万円近い損失です。
一時もてはやされた不動産関連株に倉庫会社の株があります。おじさんも以前倉庫会社の株の上昇は不動産バブルだと書いたことがあります。ある倉庫会社は4月25日つまりほぼひと月前に650円でした。今日は415円です。これも1万株で計算するとひと月で235万円の損失です。
安倍首相は株価上昇時にはこれこそがアベノミックスの成果だと胸を張りました。また麻生副総理は株価下落は機械による高速売買のせいだと言いました。どちらもはずれています。特に今日の下げは明らかに投資家が市場から逃げ出しているのです。
円安も円高にふれました。110円くらいまで円安になるかと思ったら逆に100円割れ寸前にまで行きました。金利も低金利政策を維持するはずが、住宅金利も連続して上昇しています。アベノミックスを打ち出した時、また異次元の金融緩和政策だと言った時がピークでした。
もうだれもアベノミックスを信じている人はいません。安倍さんの支持率の高さは株高円安のおかげです。安倍さんの保守的な政策など国民の大半は支持していません。これで株安円高金利高と3本の矢がそろったのですから、その矢は安倍さんに戻ってきます。
おまけに公明党は憲法改正には消極的です。維新の会が強かった頃は憲法改正を支持しないなら維新の会と連携するぞというおどしも可能でした。しかし、維新の会があの体たらくではそれも無理です。逆に維新の会も公明党に頼まないと政策が進まなくなりました。
選挙もアベノミックス人気で圧勝のはずだったのですが、今の調子ではそうもいかないでしょう。負けることはないでしょうが、公明党の支持をほしがる候補者も多いはずです。こうして安倍政権は保守的な政策を引っ込めないといけなくなります。
そうなれば保守派の人は安倍政権の逃げ腰を非難するでしょう。今回のアベノミックスには麻生さんも深くかかわっています。もしアベノミックスが失敗したのが明らかになれば一蓮托生ということになります。その点石破さんは安倍さんから煙たがられていたので、チャンスがあります。
自民党は理由はいろいろあるとは思いますがどうも地方選挙で敗北しています。それに民主党憎しで前回の総選挙で圧勝しましたが、アベノミックスの失敗の兆候が次第に明らかになってきましたからそんなに簡単には選挙もいかなくなりました。ブログを見てもさすがに今日の下げを見てまだアベノミックスに期待する意見は少ないです。
水ぶくれした党内ではそろそろ安倍降ろしの動きが出てくるはずです。石破さん以外にも次は俺だあるいは私だと思っている人は大勢いるでしょう。このまま円高株安金利高を続くようだと参議院選挙前にひと波乱ありそうです。やはり政治は一寸先は闇です。
5月の連休中にまさか安倍さんはこんな展開になるとは思いもしなかったでしょうね。明日も授業です。