新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

中国のバス、日本のバス

今日は晴れのち曇りといったところです。やっと今月の授業が終わりました。去年は週1回だったのが、今年は週3回になったので、なんだか毎日学校に行っている感覚です。

 来週からは試験なので楽です。もちろん採点とか集計とかはあります。定年後も同じ教師の仕事を続けられるのは幸せです。それも中国の大学とか特殊法人立の学校とかこれまでの公立高校とは全く違った世界でです。教えている内容は同じなので同業他社で仕事をしているようなものです。

 たとえて言えばエンジニアが電機関係の会社から自動車関係の会社に移ったようなものです。ところで今日は株式が戻していましたが戻りが弱いようです。それに後場になって売りが増えています。様子を見ていた投資家が後場になって前場で戻りが弱いので売りにでたようです。

 おじさんも売却益で買った株式が下落しています。買値としては悪くないので長期保有です。下落前に売った証券会社の株はすでにおじさんが売った値段より下げています。売ってすぐ株価が100円近く上昇したのでツマクマから文句を言われたのですが、すぐに下げてきました。

 この間のことは以前書いていますので、おじさんの相場観については興味のある方は以前のブログを見てください。アベノミックスの始まりから今に至るまでのおじさんの考えがよく分かります。

 このところ難しい話ばかりなのでつまらない話を書きます。株式に興味のある方は無視してください。実は先日あるテレビ番組で中国のバスの乗客が停留所に止まらなかったことを怒ってバスの運転手に襲いかかった様子が放映されていました。

 よくわかるのです。なぜかと言えば、中国のバスには下車を知らせるチャイム(ピンポン)がないのです。なぜないのか分かりません。それで何となく停留所が近づいたらドアの方に移動して下車することを運転手に示さなければならないのです。

 おじさんのように中国語が話せないと、「降ります。」と言えなくて素通りされたこともあります。それでわざとらしく停留所に近くなると椅子から降りてドアの近くに行ったものです。それから日本のバスにあって中国のバスにないのが両替機です。中国と言ってもおじさんがいたのは西南部の地方都市なのでそうだったのかもしれません。

 地方都市といっても一応都会です。(日本人はほどんといませんが)もちろんワンマンバスがほとんどです。料金を入れるボックスは運転席の前にあります。これは日本と同じです。そういえば乗車する際、乗った場所を示すチケットもありませんでした。

 というのは全てワンマンバスは料金が一律だからです。1元(16円)か2元(32円)程度です。2元のバスは1時間くらい乗れました。では両替はどうするかと言えば乗車してくる乗客からお金を集めてそれをおつり代わりにするのです。ちなみにバスカードもあります。なぜか地元銀行でバスカードを販売していました。

 最初お客さんが手を出したので意味が分かりませんでした。しかし、運転手が何も言わないのでその人にお金を渡しました。その人は4人の人から1元を集めると、5元札を入れました。別の時は5元札を持っておじさんのところに直接お客さんが来たこともありました。

 これは両替してくれという意味だったのでしょう。もちろんその人はおじさんが日本人だと知らなかったのです。先に書いたようにおじさんの住む街には日本人は300人くらいしかいなかったので当然です。

 これも以前書いたとおりバスにも3ランク(上中下)あって値段も別です。中と下は同じ路線でも値段が別です。中は2元だと下は1元です。最初は2元に乗っていましたが、昭和20年代生まれのおじさんにとって1元のバスも懐かしいのでこちらに乗っていました。

 下のランクのバスは何と座席がプラスチックだったり時には木の椅子だったりしました。(長く乗るとおしりが痛くなります。)おまけにエンジンから真っ黒な煙がでて、ギヤチェンジをするとがりがり音がするのです。日本だったら即刻運輸局から指導が入るところです。

 逆に上級車だとふかふかなバスで、車掌さんもいます。イメージとしては観光バスのような感じです。めったにないのですが、あるバス路線で走っていたので、別に用事はないのですが話のタネに乗ったことがあります。下のランクのバスは押し合いへしあいなのに、こちらはゆったりです。客筋も全く違います。

 おもしろいのは中級のバスでも車内にテレビがあるのです。そして、バスのテレビ専門のテレビ局までありました。移動何とかというチャンネルです。もちろん地元テレビのチャンネルです。この移動何とかのチャンネルは官舎のテレビでも見ることができました。(官舎のテレビはケーブルテレビなのです。・・黒龍江省から新疆のテレビ局までみることができました。・・無料)

 驚いたのはまだあります。ある路線のバスに乗ったら何と英語の案内放送が流れていました。欧米人は日本人より数は多いですが、それでも欧米人が2元の中級バスに乗るはずはないのですが。(欧米人が路線バスに乗っているのを見たことはありません。日本人とはバスの中で1度会ったことがあります。)

 またバスの窓を割るハンマーがついているバスに乗ったこともあります。これも以前書いたのですが、ある方からバスの事故があってから、法律でそうなったというコメントをいただいたことがあります。

 おじさんは企業の方と違って、運転手もつかないので中国の庶民と同じバスにのり、両替を頼まれたりしたのです。アジア系の顔なので黙っていれば分からないので便利です。もちろんツマクマと一緒の時は周りを全く気にせず日本語で話していました。

 意外なことに、全員中国人それも庶民の間で日本語で話しても反日的な言動をされたことはありません。不思議に思われるかもしれませんが、地方の中国人それも庶民にとって韓国人も日本人も区別がつかないのです。

 学生さんと一緒の時よく、お前と一緒にいるのは日本人か韓国人かと言われたことがあります。なぜわかるかというと中国語で日本人は「リーベン」韓国人は「ハンゴワ」(正しい発音ではありませんがこう聞こえるのです。)だからです。

 もちろん面倒なことにならないように、学生さんは韓国人ですと答えていました。不思議な体験は今となっては夢のような出来事です。人生の終わりが近づいてこんな体験ができて幸せでした。

 明日は教会の仕事(会議録の作成)をします。