今日の市況の下落ーチャウセスクを思い出しました。
今日も夏日です。毎日暑くてうんざりしています。今日は午前中授業で午後から所用があったので帰ったのは4時近くです。疲れたのでブログはお休みにしようと思ったのですが、市況を見て書く気になりました。
昨日相場が上げたのでアベノミックス賛成派あるいは安倍さん支持派の人はそれ見ろと書いていました。特に一時下げた相場が一気に持ち直したので、相当強気になったようです。それで今日の始まりも値上がりして始まったのですが、終わってみれば今年3番目という下げでした。
これで一番値上がりした時から2500円くらい下げています。相場に一番敏感な証券会社の株は今日は大幅安です。暴落直前は900円以上したのに今は600円台突入寸前です。
今日一番象徴的だったのは東京電力です。おじさんが以前から電力会社の株価が上がる根拠はないので、これはマネーゲームだと書いていました。相場が壊れたので、今日東京電力はストップ安でした。ストップ安というのは、これ以上値段が安くなると投資家に過大な損失を被るというので、決められた安値ラインなのです。
これも昨日書いた極洋も大幅な値下がりです。今日は個別銘柄や相場の値段についてではありません。アベノミックスがどう市場から評価されているかです。今日は一日仕事だったので、身ませんでしたが、安部さんが成長戦略について講演したようです。
そして講演が始まるまでは安倍さんが何を言うか期待が膨らんで相場は上がったのです。ところが講演が始まるや否や株価が急速に下落し始めたのです。あまり書かれていませんが、今日の高値から安値の値幅は700円くらいでした。
前回の値下がりが500円台だったのに比べて相当大きな値下がりです。ブログを見ても朝方値上がりしたので買ったら午後に値下がりして大きな損失を被ったとあります。
そのきっかけが彼に演説中に起こったのです。国民に支持を訴えているとき、聴衆から猛烈なヤジが飛びました。そして結局彼の権威は演説中に失墜し独裁政権は崩壊したのです。
株価の下落がもはや単なる株価の調整でないことは明確です。なぜなら株価が今日下落した原因が安倍さんの講演つまり第三の矢にあるからです。この第三の矢つまり成長戦略こそが経済復活のかぎだったのです。それについて演説するや否や売りがでるのですから、安部さんの成長戦略を市場が拒否したことになります。
もし市場が安倍さんの講演を最初から期待していないなら、朝から売りが出たでしょう。朝買われたのは、ある程度の投資家が安倍さんの成長戦略を期待したからです。そして、講演から大量の売りがでたことは、講演の内容が支持されていないことを示しています。
いやファンドが売りに出たからだという意見もあるでしょう。しかし、もし安倍さんの講演の内容が支持に値するものだったら、売り以上の買いが国内の投資家からでたはずです。なぜなら安倍さんの成長戦略が成功すれば日本の企業の業績は回復し、経済が好調になるはずだからです。
その証拠にアベノミックスが発表され異次元の金融緩和が発表された時、株価は急上昇しました。投資家が期待したからです。結局アベノミックスは資産バブルを生んだだけでした。株をやらない国民もこれだけ極端に金利が上昇し、株式市況が乱高下し、円が乱高下するのを見たら、アベノミックスに疑問を抱くはずです。
何か変だと感じるだけで結構です。アベノミックスが変だというのは以前からのおじさんの主張です。おじさんの主張が正しかったことが証明（今のところ）されましたが、その代り保有株式の値段は下落し損失を抱えています。
まあ配当利回り（投資額に対する配当金の割合）が預貯金金利よりはるかによいので、売却益がでなくてもいいです。それにそれなりの売却益を相場下落前に確保しましたから。経験を積んだ投資家は皆アベノミックスなど信じていなかったと思います。
ですから、株価が上昇した段階で売り逃げて、相場の乱高下を高見の見物しているはずです。これから自民党内でもいろいろ議論になるでしょう。これに懲りて安倍さんがＴＰＰ参加をひるんだり、消費税値上げを回避するなど消極的な手段にでたら、さらにまずいことになります。
明日は教会関係資料の整備などをします。
