新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

市況の乱高下に関する若干の意見

今日はうす曇りだったのですが、やはり暑かったです。梅雨というのに雨が降りません。このままではまた水不足などということにならなければよいのですが。

 今日は1日相場を見ていたのですが、見るたびに株価が上下していました。まさに以前書いたダッチロール状態です。相場がどこへ向かうのかさっぱり不明です。以前から書いている通り売り圧力が相当強いのだと思います。

 というより、少し隙を見せて相場を上昇させておいて一気に下落させ、また上昇させて買いを誘いまた売り浴びせるという戦法のようです。株の格言を逆手にとっている感じです。「まだはもうなり、もうはまだなり」です。まだ下がるのかと思うと買いが入りもう上げるだろうと思うと売ってくるのです。また「もうそろそろ売りもなくなって相場が上がるだろう」と思うと「まだそうではないのです。」

 おじさんの経験でもこれだけ毎日乱高下する相場は珍しいです。一気に下がるか上がるかするのが普通なのです。これは先に書いたように、買い手が次々に現れるのを予想して売り手が罠を仕掛けているようです。それに日本人の投資家が引っ掛かっているのです。

 引っ掛かる理由はアベノミックスを信じているからです。日銀総裁が異次元の金融緩和をすると言っているのだからこれは間違いないと思っているのでしょう。それに以前の相場ですと自律反発というのがありました。大きく下げてもそのあと必ず反発したのです。

 今回はそれがありません。おじさんがいくら相場が下げても買いに入らないのはそれが見られないからです。金融緩和も異次元ですが、同じように相場の展開も異次元です。おじさんはニクソンショックからブラックマンデー、バブル相場、ITバブルリーマンショックと相場崩壊を見てきました。

 今回の展開はバブル相場の崩壊に似ています。おじさんも早い時期から今の相場は資産バブルだと考えていました。それは以前のブログにも書きました。バブルは根拠のない空想から生まれたものなので、投資家全員が夢から覚めない限り相場は落ち着きません。

 今、とりあえず異次元の金融緩和のスタート時点近くまで戻りました。次はアベノミックスを主張した時点まで戻るかどうかです。今日のブログを見てもさすがにアベノミックスをに期待する人はいなくなりました。以前は期待するブログが多かったのですが、今は圧倒的に少ないです。

 ブログ(ヤフーブログ)の内容はやはり保守派の人のものが多いです。それでもさすがにアベノミックスを手放しで称賛する人は減りました。安倍さんの政策について批判的なものがほとんどです。安倍さんは自己の政策の結果として円安株高を上げていました。

 民主党政権下で円高株安だったのを私は短期間で円安株高にした。だから私の政策は正しいのだというのです。それを言わなければよかったのですが、余りに自分の政策が的中したのでつい言ってしまったのです。おかげで、円高株安になったのも安倍さんのせいだということになりました。

 唯一物価上昇だけは当たりました。インフレを起こして物価を2%上げるというのですが、それはそうなるようです。しかし、円高株安になれば輸出産業の利益も減少し、企業が保有する株式の評価も下がるわけですから、設備投資を増やしたり、社員の給与を上げたりする会社は少ないでしょう。

 誰が見ても、先行き不透明なのですから、企業は守りに入ります。設備投資の拡大、給与引き上げなど夢のまた夢です。そして、残ったのが物価高だけです。それも生活に密着する食料品(輸入原材料を使うもの)や電気代などです。

 これで庶民が唯唯諾諾と政権与党を支持するのであれば、どこかおかしいと思います。ただ民主党政権運営に失敗したばかりだし、維新の会もあの体たらくです。野党票にまわらず、棄権が増えて結局投票率が下落するだけで終わるでしょう。

 その結果自民党が大勝し、安倍さんが私の政策は支持されたとばかりにトンチンカンな政策を進めることになりそうです。明日はおじさんの科目の試験があります。