新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

出口戦略に備えよう。

今日は一日晴れていました。このところ雨が降らないので台風に期待したのですが、結果は空振りです。東日本の方へ台風は行ってしまったようです。

 今日は午前中はツマクマの指導のもと庭の手入れです。春咲きの植物は終わったので、それらを撤去しました。庭の雑草は昨日草刈り機で刈りました。午後は採点の集計と成績処理です。

 株式相場や為替相場は相変わらず乱高下です。今日は午前中下落して午後から買いが入りました。投資家は乱高下に振り回されているようです。下がれば買いが入り、買いが入るとどこからともなく売りが入ると言った具合です。

 まあおじさんは以前か書いているように高見の見物です。もし株価が上がってある程度の利益が出たら売却するし、そうでなければ長期保有のつもりです。短期の売買は基本的には考えていません。もちろん日経平均が1万円台までくれば買いを考えるかもしれません。

 ところで今回の乱高下の理由はアメリカの金融緩和の出口政策にあることはよく知られています。さまざまな記事に出ているように、現在の株高は明らかに世界的な金融緩和のおかげです。まさに金融緩和によって世界的なバブルが起こっているのです。

 金融緩和によってあふれだしたお金はある時は原油や金などの資源にまわりました。そのため株価は低迷していたのです。それはアジアや中南米新興国の工業化があったためです。中国がヨーロッパやアメリカへの輸出を強め、その結果国民所得も向上して資源がどんどん必要となったのです。

 しかし、新興国の工業化も一息つきました。それは先進国であるアメリカやヨーロッパで景気が後退したからです。おまけに日本もデフレです。それで今度は金融資産へと余剰資金は向かいました。それが、アメリカの株価上昇の原因です。

 何と言っても根本には世界的な金融緩和政策があるのです。逆説的ですが景気が回復して金融引き締めへと向かえば、余剰資金が減少します。ちょうど血液の循環が悪くなるようなものです。流入する資金が現象すれば、株を買う人が減少します。

 アメリカが出口政策の可能性を示唆しただけげ大幅な下落が起こりました。しかし、いつか金融政策を変更しなければなりません。日本の場合も同様でしょう。2%のインフレが達成されたら、金融引き締めに入るのでしょうか。その時よほど景気が良くなっていなければ株式市況はあっというまに大幅安になるでしょう。

 黒田さんは出口政策については全く意見を言いません。もちろん黒田バズーカが発射ばかりなので当然でしょう。しかし、黒田さん自身には何か見通しがあるはずです。以前書いたように、戦争は始める時の何倍も終わる時が難しいのです。

 今の低金利に慣れ親しんだ経済界は金利上昇に耐えられないでしょう。所得がインフレ率以上に上がらなければ国民生活は苦しくなります。インフレだけが進んで金利上昇がないとは考えられません。変動金利でローンを組んでいる人も大変です。

 始まったものはいつか終わります。その終わりがどのようなものになっているのでしょうか。もしアメリカが金融引き締めへと向かえば対ドル相場は一気に円安になります。同時に商品市況や株式市況も下落します。お金を借りて投資している人が金利上昇でお金を借りなくなるからです。

 アメリカの国債金利も上昇するはずです。おじさんは結構ドル建て資産を持っているのでありがたいです。さて政治だけでなく経済の世界も一寸先は闇の状態になってきました。高騰ならいいのですが、暴落となった時にそなえて預金も積んでおく必要があるでしょう。

 株価が下落しても預貯金があれば対応できるからです。全力投入でなくいつでも対応できる予備兵力を準備する必要がありそうです。

 明日は授業です。