新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

全ては旧に復すー相場の潮目か

今日も暑い1日でした。今日は授業です。午後からありました。試験の答案を返却しました。朝見たら株価が下落していたのですが、後場には戻すだろうと思って学校に行きました。

 おじさんの携帯はガラケイだし、携帯で値段を聞くほど熱心ではないので、家に帰ったのは午後5時過ぎでした。何気なくツマクマが入れていたニュースを見ると何と今日円が93円まで上がったと報道していました。

 これはいかんと思ってネットで見てみると何と株価は今年有数の下落幅でした。コメントを見ると結局黒田緩和以前に戻ったとありました。

 おじさんが以前から書いたとおりになりました。アベノミックスは所詮資産バブルだったのです。円高株安方向に進みすぎているのを見た海外のファンドが買いあがったのでしょう。確かにアベノミックスは気持ちの上では衝撃だったのでしょう。

 以前から景気は気つまり気持ちの問題だと言われていました。気つまり気持ちなど移ろいやすいものです。それに株高といっても実はその背景には円安があったのです。これも以前書いたとおりです。(ブログ「全ての道は円安に通ずる」を見てください。)

 アメリカの金融緩和が終わるつまり出口問題が大きかったようです。アベノミックスなどという日本独自の経済政策で何とか経済が回復するように考えられますが、現代のようなグローバル社会では一国の政策だけが個別に成果を上げられるものではありません。

 今までは円安で輸出企業の業績が上がるというので、株価も景気も好調になりつつあったのです。その柱が壊れたのですから、この先どうなるか不明です。安倍さんは第三の矢などと言って次々に政策を打ち上げているようです。

 それもあまり経済界には好評ではありません。秋口にまた新しい経済政策を打ち出すと発表してすぐまた大幅株価下落です。安倍さんが何か言えば言うほど株価は下落しているようです。(これもチャウシェスク元大統領の失脚にからめて書いたことがあります。)

 それではこれからどうなるかです。結論から言えば日本一国の力ではどうにもならないということです。非論理的ですが、これまでの経験から言えば、相場にも流れがあります。上げ相場の後は下げ相場と決まっています。これも以前書いた通り山高ければ谷深しです。

 つまり7000円台後半に始まった株価上昇は黒田緩和でさらに勢いが出ました。そしてまず黒田緩和のレベルまで戻りました。次はアベノミックスの始まりまで戻るかです。さすがにそこまでは行かないと思います。次は11000円台まで戻るかです。

 そこまで下がれば個人投資家の買いが入ると思います。おじさんもそこまで行けば買いを考えてもよいと思います。

 景気についていえば好調な輸出産業の業績も普通になるでしょう。株式で利益を上げた富裕層も今回の下落で消費を控えるでしょう。こんな円高株安のニュースが毎日流れれば購買意欲も下がるはずです。世論調査ではまだまだ安倍さんへの支持率は高いようです。

 しかし、円高で輸出産業の業績が頭打ちになった時支持率はどうなるでしょう。経済界からも何とかしろという意見がでるはずです。それにしても黒田日銀総裁はスタートは威勢よく異次元の金融政策といっていた割には尻すぼみです。

 軽々しく発言しないのを良しとしているのかもしれません。また半年で政策を変更するのも良くないと思っているのかもしれません。しかし、開戦後の快進撃がミッドウウェイでの敗戦で坂道を転げ落ちるように転換しました。

 物事には潮目があります。(これについても書きました。)今がアベノミックスの潮目なのかもしれません。といっても何の経済学的裏付けのない発言です。全てはこれまでの経済の流れからの経験的な判断です。

 いつもの素人経済評論家の意見なので黙殺していただいて結構です。明日も授業です。