今回の相場は何を示しているのか。
昨日から別荘へ収穫に行ってきました。本当はもう1週間早い方が良かったのですが、所用があって遅れました。今回は玉ねぎとジャガイモです。玉ねぎは赤玉ねぎが35個くらい、白玉ねぎが135個くらい収穫できました。後はジャガイモです。こちらは大小入り混じって80個くらいでした。
その後はサツマイモとトウモロコシを植えました。そんなこんなで昨日はブログはお休みです。今日はさっき帰ってきました。ニュースによれば金曜日のアメリカの円は94円台でダウ平均は100ドル安で終わっていました。
ところでそもそも株式相場は何を示しているのでしょう。最近は相場の乱高下ばかりが注目されて、そもそも相場が何を示しているのかの論議がありません。株式相場はマネーゲームの場とされているようですが、本来おじさんが聞いた株式市況の意味とは違います。
どちらが正しいのかは長期的な視点に立てば明らかになると思います。おじさんが昔聞いたのは株式相場は経済の半年先を読んでいるというものです。ただこれは業績相場の場合です。以前からの経験で言えばバブル相場はこれに該当しません。
値段が値段を呼ぶ相場になります。つまりなぜこの株が上がるのか理由が分からないことがあるのです。合併や新しい製品開発がなされて、それが事前にもれて相場が動くこともあります。しかし、最近は法令順守が徹底してきたので、そのようなことは少なくなりました。
今の相場は微妙なところがあります。今回の相場はバブル的な側面と業績相場的な側面と両方を持っています。バブル的な側面は証券株や不動産株の上昇で現れています。証券会社としては上昇相場で大きく値段を上げました。株式相場の上昇で売買手数料の増加や新規口座の開設、投資信託の売れ行きも好調だから証券会社の株が上昇するのも理解できます。
しかし、金曜日の相場をみると、証券会社の株は動いていません。それでは本格的な業績相場になるのでしょうか。残念ながらそれは難しいでしょう。なぜなら企業の業績向上の理由が円安にあるからです。日本の製造業が復活したわけではありません。
今円は95円ですが、もし85円となれば今のような輸出産業の為替差益はなくなるでしょう。現在のように為替相場が不安定だとなれば為替差益も期待できません。そもそも工場が海外に移転している状況ですから、為替相場だけを頼みにすることはできないでしょう。
そう考えると、これまでの相場の乱高下も納得できるようです。もし、株式相場が半年後の日本経済を示しているとするならば、経済が混乱することを示していると言えます。
もうひとつのバブル相場だととても理解しやすいです。理屈がなくただ下がれば買い、上がれば売るだけですから、どうにもなりません。このような相場は理屈抜きなので、理屈で理解しようとしても無理です。
ただ一つだけ指標があります。今回の相場は日本の経済状況やアベノミックスとは無縁なのです。今回の相場におけるアベノミックスの果たした役割は、相場上昇のイリュージョン(つまり幻想)を持たせたことです。やはりアベノミックスはプラシーボ(偽薬)だったようです。
偽薬を飲んで何だか気分が高揚し、長いデフレ脱却の幻を見たのでしょう。それを見た海外のファンドが買いを仕掛け、それに投資家が乗せられたのでしょう。海外のファンドの賢いところは、株式購入と円売りをセットでやったようです。
これが、投資家を納得させたのでしょう。証券会社も説明しやすかったでしょう。そうして値段を釣り上げておいて、一気に下落させて利益を得たのでしょう。その後は今回のバブル相場に乗せられた投資家が簡単に諦めず、買いにまわり、、一方ファンド側は適宜売りをかけてそのたびに利益を得ているのでしょう。
これから一気に相場が上昇する気配はありません。今回の業績回復も元をたどれば円安から来ているのですから、円が100円台後半にまで戻さない限り、円安を輸出産業は享受できないはずです。
逆にもし80円台にまで円が上昇し、さらに70円台まで円高になればあっという間に為替差益どころか為替差損がでるでしょう。株式市況は円相場次第です。
明日はのんびり過ごします。