新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

都議会選挙の行方ー都議会選挙の性格から

今日は一日蒸し暑かったです。午後から雨との予想で期待したのですが、結局曇りのまま終わりそうです。明日は結構強い雨が降るとの予想です。

 午前中は所用で、午後からは銀行まわりです。金曜日が待望の年金支給日だったのです。金曜日は所用があったので、今日になりました。株式市況は相変わらず不安定です。一時値上がりしたものの結局ちょい下げで終わりました。全く方向性のない展開です。と言っても細かく銘柄を見てみるとある一定の傾向があります。

 海外のファンドが高速回転の商いをして相場を動かしているとしても、昨日あたりの銘柄を見ると一定の傾向がでていました。年初来高値はさすがにほとんどなかったのですが、年初来安値や値下がり銘柄に特徴がありました。

 ひとつは地方銀行が大幅に値下がりしている点です。金利上昇で国債の評価損がでるとみられたからでしょうか。この傾向が強まれば地方銀行はやばいです。それと不動産関連株の値下がりが大きいです。上げ相場では不動産も証券も同時に上がったのですが、今は不動産関連は証券関連株以上に値下がりが目立つようです。

 ところで今日はあまり注目されていませんが都議選について書きます。小泉選挙の前哨戦として、また政権交代の前哨戦として、都議会選挙の結果は注目されました。ところが、都議選の後にある参議院選挙は自公両党の圧勝との観測から都議会選挙は全く注目されていません。

 しかし、先週も静岡知事選挙で自民党の推薦候補が大差で敗れました。時々新聞にも出ているように、国政では安倍政権支持が圧倒的に多いのですが、どうも地方選挙でのとりこぼしが目立ちます。国政では圧倒的な支持なのですから、当然地方でもそれに連動するはずなのです。

 都議会選挙の場合、総選挙後の安倍政権の政策も選挙結果に影響を与えると思います。もちろん地元の要望などをいかに議会に反映させるかという面もありますが、同時に都議会選挙は次の選挙の予告編のような役割も過去には果たしているのです。都民に無党派の人が多いこともその時の風を象徴しているのです。

 今回の都議会自身の課題としてはオリンピック招致問題があります。都民がオリンピック招致をどう判断するかです。猪瀬知事は基本的には自公の支持のもと議会運営をやっていると思います。もしそうなら、自公が圧勝するとなると都民もオリンピックを支持しているということになります。

 アベノミックスに対する評価も都議会選挙に影響すると思います。都民の場合、地方の人より不動産や株価の上昇でアベノミックスの恩恵を受けた人が多いでしょう。ですから、このままアベノミックスを継続してほしいと思うのか、いや再検討しないと大変なことになると思うのかやはり都議会選挙結果で現れると思います。

 もし自公特に自民党が圧倒的な多数を占めることができず、せいぜい現状維持またはやや減などということになるとそのあとに控えている参議院選挙で圧勝という線があやしくなります。ただ今のところ野党が全く壊滅状態ですから、その点は自民党にとっても安心材料でしょう。

 しかし、選挙は水ものですから、どう動くか分かりません。都議会選挙の前に円高がさらに進み90円台を割り込んだり、株価が1万円台まで下落したり、金利が1%を超えたりしだすと黄色信号がともりだす可能性があります。

 いつも書いているように政治も経済も一寸先は闇です。いつどのようなどんでん返しがあるかもしれません。明日は授業です。