新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

この数日の株式の動きを考えるー不安定の中の安定。

今日は予報通り朝から雨になりました。このところ天気が続いたので水不足を心配していましたが、今日の雨で一気に解消です。庭の水やりもこれでしばらくお休みできそうです。

 今日は午前中授業でした。通勤は基本的にはバスなのですが、今日は大雨との予報だったので自動車で行きました。高速を使うと30分で行けます。バスだと2時間かかるのです。ちなみに通勤割引で高速代は何と200円です。おじさんは基本的に運転が嫌いなので、時間がかかってもバスを利用しているのです。

 今日の株価は200円以上の値上がりでした。資産バブルははじけていよいよ業績相場になりそうな気配です。アベノミックスのアナウンス効果も終わり、地に足がついた相場になる可能性があります。ただ、まだまだ不安定要素があります。

 安倍さんが金融緩和を打ち出してからずっと注目していましたが、今回の上げ相場は明らかに海外のファンドが短期利益を上げるため強引に買い進んだ結果だと思います。この考えは経済関係者の共通した意見だと思います。つまりアベノミックスはプラシーボつまり偽薬と同じで、そう信じている間だけ効果があったということです。

 そのために、ひとたび化けの皮がはがれると山高ければ谷深しのことわざ通りあっという間に下落してしまいました。特に急落直前の証券株の値上がり状況などバブルの頃にそっくりでした。そして現在です。株価が落ち着いてきました。このところのやや落ち着いた相場展開はある方向を指しているようです。

 つまり株式相場は13000円台がリーズナブルの値段。外国為替相場特に対ドルについては95円前後が妥当なところだということです。ただし不安定な局面でもあります。一連の相場の動きから分かったことは、今回の相場はアメリカの動向を受けてということになります。

 今注目されているのは、アメリカの出口政策です。ジャブジャブな金融緩和が終わるのかということです。当然のことですが、景気が回復すればジャブジャブの金融緩和は終わります。そうしなければ、金利の操作ができないからです。金利が上昇すれば、安い金利でお金を借りて投資をしている人たちも投資を控えます。

 また景気回復に伴ってアメリカの金利が上昇すれば円安になります。円安になればよさそうですが、今度は日本の株式市場に投資しているお金がアメリカの債券投資にまわる可能性があります。とくに日本の国債を買っている金融機関がアメリカの債券を買う可能性もあります。

 景気回復に伴う金利上昇ですから、海外の投資家も安心してアメリカの債券を買うことができます。日本はもちろん、ヨーロッパの投資家もアメリカ債券を買う可能性があります。円安になるとドルを結構保有しているおじさんも助かります。

 アメリカの景気が回復し、それにともなって日本からの輸出も増大し日本の景気も回復しだすと、異次元の金融緩和が終わる可能性がでてきます。ただ現在の日銀は政府の言いなりなので、何とか理由をつけて異次元の金融緩和をやめない可能性があります。

 そうなれば再びバブルの可能性がでてきます。今回のバブルよりもっと大規模なものになるでしょう。もちろん今すぐということではありません。日銀の異次元の金融緩和は一種の麻薬なので、それをやめる時当然のことながら禁断症状がでます。

 一番はっきりしているのは株価の暴落です。最近余り話題になりませんが、ヨーロッパの金融危機や中国の経済の低迷など危険材料も沢山隠れています。日米だけに注目していると思いがけないしっぺ返しをくらいます。中国韓国の経済が低迷すれば、日本人は溜飲を下げるかもしれませんが、日本の品物が売れないということでもあります。

 世界経済は爆弾を抱えながら、アメリカの経済回復とシェルガス革命という二つの要素によって支えられつつあります。しかし、爆弾を抱えていることに違いはありません。現在の相場の安定は不安定の中の一時的安定と言えましょう。

 今日もついつい勝手な予想を書いてしまいました。慙愧の至りです。明日は午後から授業です。