新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

アメリカの出口政策の波紋ー日本の政治・経済への影響

今日も一日雨でした。明日にかけて台風が来るようで、備えをしなければなりません。降らない時は全然降らず、降る時は大雨と異常気象が相変わらず続いています。

 今日は授業でした。通勤時に雨が降ってなかったので、バスで行きました。帰りもそれほど雨が強くなくて助かりました。株価が下落ですね。昨日のアメリカの株式市場が大幅安だったので、今日は下がると思っていました。それにこのところ上げていたので、まあこのあたりで下げるとことでしょう。

 これまでは円高株安、円安株高だったのですが、今日は円安株安で、その構図も壊れました。このことからも、日本の経済はやはりアメリカ頼みということが分かります。アメリカがくしゅみをすれば、日本にもすぐ伝染するのです。アメリカが出口政策を表明したので、これからは大幅な株高は望めないでしょう。

 アメリカの金利が上昇しドル高になると、資金を借りて株やその他に投資していた人も、急いで資金を回収するでしょう。新興国が真っ先にその影響を受け始めています。新興国の需要をあてに輸出を進めていた企業も打撃を受けます。たとえ円安で輸出が有利となっても、そもそも製品を買ってくれる国の経済が低迷したらどうにもなりません。

 韓国や中国はもちろんブラジルなどの新興国も厳しいです。おまけにトルコも正常不安です。南アフリカなどはすでに資金が引き揚げられているようです。世界の資金の流れがすでに変わりつつあります。景気が好調なアメリカへ戻りつつあります。

 アベノミックスに対する評価もこのところ下がりっぱなしです。

  週刊誌の目次を見てもそれが良く分かります。以前は散々称賛し、株式特集なども組んだのに今は散々に書かれています。中にはこのまま株価が下落したら安倍さんは退陣だとも書いています。マスコミの評判を気にする安倍さんですから相当あせっていると思います。

 それに原発を巡る発言でも問題を起こしていまし、副総理の麻生さんは国の借金は紙幣をどんどん印刷すれば解消みたいなことを言っています。外交でもアメリカとの首脳会談はできないままです。中国とは親密な首脳会談はしているのにです。

 アメリカの日本を見る目は相当厳しいようです。それに先のG8の会議でも、アベノミックスが称賛されたという安倍さんの手褒めがすごいですが、どうも財政赤字はどうするのだという意見を突き付けられたようです。異次元の金融緩和をやって、どんどん国債を発行し借金を増やしているところに冷水を浴びせられたようなものです。

 本家のアメリカでは金融緩和から金融引き締めへと向かっているのに周回遅れというところです。輸出は伸びず輸入品の物価だけが上昇するとなれば庶民はたまりません。アメリカの金融引き締めが進めばアメリカとの金利差からどんどん円安が進むでしょう。

 円安から来る物価上昇以上に輸出が伸びなければ大変なことになります。製造業といえども電気料金の値上がりや原油の値上がりの影響を受けます。
 
 都議選も参議院選挙もまず問題なくクリアーできそうですが、その先は逆に前途多難でしょう。党内でも取り合えず選挙までは黙っていようという動きがあるようです。選挙が終わったらしばらく何もないのですから、ひと波乱という可能性もあります。

 強気一辺倒だった黒田日銀総裁もこのところ、少し弱気になっているようです。まあ先に書いたようにアメリカは金融引き締めへと向かう時期に金融緩和それも異次元のレベルでやるのですから、ちょっと気恥ずかしいでしょうね。

 おじさんはドル建てのファンドを結構持っています。このファンドは毎月配当が来るのですが、円安になってから配当金の額が増えました。それはそれでありがたいです。

 以前から書いているように、相場の動きが個人の能力を超えたレベルで動いているので、とにかく静観するだけです。よほど自信のある方以外おじさんとしては相場に手を出さないことをお勧めします。

 明日も授業です。