新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

シニアの資産運用についてー5年間の投資実績。

今日は一日曇り空です。先ほど少し雨が降ってきました。東京は大雨注意報がでているようです。株価の方は相変わらず不安定です。朝方一時高かったのですが、後場になって一気に下がり終わり直前に少し戻しました。

 一気に相場が崩れないように、政府が値段が下がった時に終わり値直前で買いを入れているといううわさもあります。確かにいつも下げ相場の時は終わり値直前になって買いが入る傾向は見られます。といっても国民のお金なので、大規模な買いはできないようです。

 さて今日は5年前に購入した地方債の満期だったのでその手続きに行ってきました。定年から5年、中国に行く前に退職金を分散投資しました。ほっておいても良いようにしたのです。投資先は地方債に国債ファンド、定期預金に外貨預金(ドルとニュージランドドル)、6年物の生命保険、それに株式投資です。

 国債ファンドは去年売却しました。年利で1%くらいは回っていました。地方債(ある政令指定都市の債券)は年利0,5%です。普通預金や定期預金よりはよかったです。地方債は200万円購入すると年に1万円が利息としてくる計算です。年に1回豪華の食事を夫婦で楽しめるという感覚です。

 外貨預金はちょうどリーマンショックの直前で1ドル103円でした。その頃のアメリカの金利は結構良かったのですが、金融緩和で急激に下がりました。おまけに円高でその後放置したままです。110円くらいまで円安になったら償還(自動延長にしています。)しようと思っています。

 外貨預金も外貨の購入時期が問題です。将来始めようと思っておられる方は90円台それも前半くらいが良いと思います。急激な円安は考えにくいです。さりとて円高も90円を割ることはないと思います。投資はそれぞれの個人の判断なのです。ただFXのような外貨取引はリスクが大きいのでお勧めしません。

 定期預金はお金が必要なため解約しました。(電化製品・自動車の購入、家の修理など)急な支出に備えてかなりのお金を定期にしておく必要があります。いつでもすぐに下せるお金が数百万円は必要です。自動車でも65歳を過ぎてローンを組んで購入というわけにはいきません。

 また家が傷んでいるのに、債券の満期を待ったり株価が上昇するのを待ったりするわけにはいかないのです。シニアになると基本的には借入は無理です。そのためにかなりの額を定期などすぐ下せるお金にしておかなければなりません。

 子供や孫が急病になったり、突然のことでお金が必要になった時やはり最後に頼りになるのは親です。その分の金も定期で確保しなければなりません。おじさんのイメージでは500万円は必要だと思います。自動車でも最低100万円以上はかかりますし、子供の急な出費にでも100万円くらいは準備したいものです。

 その準備ができていれば安心です。シニアの資産は安心のためにとっておく必要があります。あくまでも攻めでなく守り第一です。なぜなら働いて収入を増やすことができないし、昇給などということがないからです。

 ところで最大の投資ウェイトを占める株式ですが、退職時がリーマンショックの前だったので長く評価損が続きました。配当収入をあてにした電力株は悲惨な結果になりました。大震災前まで電力株は預金と同じくらい安全だと言われたのです。

 ところで今回のアベノミックス相場でやっと利益を出しました。といっても今回の相場で利益を出したのは半分だけです。残りの半分は中国から帰って株安だったのでツマクマが購入したものです。

 簡単に言えばツマクマのへそくりを投資で増やしたようなものです。リーマンショック以前の株式投資は今でも売却できた1銘柄以外は全て評価損がでています。強いて言えば評価損が減少したというところです。シニアの方でこれまで株式投資経験のない方が新規に始めるのは危険です。

 先に書いた通りまずシニアの資産運用は守りが一番です。もし株式投資を始めるなら資産が1000万円以上なければ危険です。それも1000万円以上の部分について300万円くらいを限度に著名な製造業などに投資するくらいです。

 今はやりのIT関連などは危険です。まして証券会社などの推薦する株などはやめた方がいいです。そもそも証券会社の株自身最高で900円台であったものが700円台に下がっています。一万株持っていて最高値で買っていたら250万円以上の評価損がたった1月で出た計算になります。

 アベノミックスの資産バブルに踊らされてはいけません。(もちろんご自身がアベノミックスを信じられるなら別です。)おじさんは全然信じていないので、いつも書いているように市場を静観しています。

 明日はこれからの世界経済の見通しについて書きます。