経済における国内的状況と国際的状況
今日は少し曇り空でした。おかげで昨日よりは涼しかったです。孫っちも帰って少し静かになりました。まだ義妹と姪はいます。
さて日銀は景気回復を宣言したようですが、庶民であるおじさんには余り実感がありません。2月前に株価が下落して一時の株式ブームも一段落しました。おじさんの持ち株も少し値上がりしましたが、売却するほどでもありません。持ち株では建設関連株が上昇しています。(アベノミックスの第二の矢のおかげでしょう。)
建設株はリーマンショック前の購入なので利益はそれほどのものではありません。せめて1000株につき10万円くらいの利益はほしいのですが、はるか不足しています。1000株で10万円の利益といえば、買った値段から100円値上がりしなければなりません。
電機株はほとんど動きなしです。鉄鋼株は新規購入分について少し利益がでています。相場の動きはいずれにしても大きなものはありません。円安も100円の壁がやはり厚いようです。
国内的状況で言えばアベノミックス効果も劇薬効果が減少してきました。一気に円安株高になったのですが、その勢いも減少しました。これからは1ドル120円などということはないでしょう。となれば株価の上値も15000円がいいところだと思います。
参議院選挙後安倍政権がどのような経済政策を打ち出すのか注目されます。憲法を改正して国防軍を持ち軍備を拡張しても、経済自体には余り影響はないでしょう。もちろん安倍政権が憲法改正で交戦権を明確化し、中国と戦争すれば別ですが、そんなこともないでしょう。
それに現代の日本において軍需産業の全産業に占める割合も低いから軍備拡張で景気が爆発的によくなる可能性はありません。まあ日本が戦争に近付けば諸外国は日本の円を売るので円安にはなるでしょう。もし中国と軍事衝突などとなったら1ドル150円くらいまで円は売られるでしょう。
そうなれば安倍政権が目指す2%のインフレなどあっと言う間に達成できるでしょう。問題はそのような国内的状況より国際的状況です。今の円安を可能にしているのはアメリカの景気回復傾向です。アメリカの景気が回復しているからこそ出口戦略が話題になるのです。
しかし、アメリカの景気回復に伴う出口戦略がもろ刃の剣です。出口戦略でアメリカの金利が上昇し資金が新興国から流出新興国の経済が低迷する可能性があります。今日の新聞を見てもフィリッピンやインドネシアの株式市況が10%くらい下落したようです。
中国や韓国の経済状況も厳しくなるようです。エジプト・トルコの政治情勢も難しくなりそうです。ブラジルも同様です。ヨーロッパで言えばポルトガルが問題なようです。IMFなどの報告でも日本とアメリカ以外厳しい経済状況が続くようです。
日本の場合、輸出で持っているので、アメリカ以外の国の状況が厳しくなればその影響を受けると思います。このように考えると、このまま日本の景気だけが回復するとは考えがたいです。
さらに言えば、アベノミックスでは解決できない財政赤字の問題や少子高齢社会など日本の社会のファンダメンタルな部分もそっくり残されています。消費税問題、TPP問題、原発再稼働問題など日本の景気と大きくかかわる問題も参議院選挙後の課題です。
参議院選挙後の政治状況が経済にも大きな影響を与えそうです。明日はまた庭の草刈りです。