新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

書店の本棚から世相を見る。

今日は快晴でした。午前中は雲も少なく澄み切った青空でした。義妹と姪は今日東京へ帰るので途中まで送って行きました。

 今日からしばらくツマクマは所用で他所へ行くので、しばらくは人口が急減します。今日は所用で他所へ行くツマクマを送ってから、家に帰ると昨日書いた以前勤務した中国の先生(翻訳者)からまたまた質問が来ていました。

 どうも先日書いた通り、日本の風俗習慣及び生活などが分からないようです。たとえば、菊正とは何ですか。といったような質問です。日本人ならすぐに菊正宗と分かるはずです。

 「演歌の花道」とは何ですかという質問もありました。まさかこれがテレビ番組だとは中国人にはとても思えないでしょう。同僚はそれでも半年ほど京都にある私立大学で在外研究員をした経験もあるのです。と言ってもおじさんも知らない深夜番組の名前もありました。(ネットで調べて知りました。)

 さて今日はツマクマを送った後、書店に行きました。この書店はおじさんの家から歩いて15分くらいのところにあります。銀行などが近くにあってちょとした繁華街です。(と言っても昔はの話で、今はすっかりさびれています。)

 久しぶりに書店に来て本棚を見ると、数か月前あるいは1年前と大きな違いがありました。一番大きな違いは、以前あった維新の会やハシズムに関する本が全くなくなったことです。維新の会は一年前政権さえ獲得するかと言われたのに、今は見る影もありません。

 相変わらず多いのは中国ものです。当然反中国の論調です。20冊のうち中国の時代が来るとする本は数冊です。中国崩壊論あるいは反中国論がほとんどです。日本中が反中国ですから当然と言えば当然です。先の大戦前にアメリカを称賛する本を出したらすぐ逮捕されたでしょう。マスコミはいつも庶民の気持ちを先取りしているのです。

 経済雑誌でも特徴があります。アベノミックスへの熱が急速に冷めてきたようです。一時は反アベノミックスでもアベノミックス期待でも結構特集されたものです。しかし、今はとりあえず様子見というところです。

 総合雑誌のコーナーにも特徴があります。現在の総合雑誌で一番大きなウウェイトを占めるのが「文芸春秋」です。以前は「諸君」とか「現代」とかあったのですが、今は「文芸春秋」だけが残っているような感じです。事実結構な数の文芸春秋が入荷されていたのですが、全く売れていません。

 10日発売のようですが、1週間近く経過したのに山積みのままです。大きな政治的あるいは経済的な動きがあれば売れるのでしょうが、今は政治も経済もベタナギ状態ですから、特集記事にも迫力がありません。

 「世界」や「中央公論」は全くの少数派です。保守系の「正論」などもマイナーです。VOICEなども数冊置いているだけです。

 総合雑誌冬の時代だと思いました。もうひとつ特徴的なのは、株式関係の本がほとんどないということです。5月頃まではそれでも結構あったのですが、あの急落で一気に関心が薄れたようです。四季報も平積みですが、売れているようにも見えません。

 バブルの頃は四季報が飛ぶように売れたものです。週刊誌では参議院選挙の予想を載せていますが、誰も読んでないようです。週刊誌もネタ不足です。以前は選挙予報が大きく掲載されたのですが、自民党公明党の大勝と決まっているので、関心も薄いようです。

 アマゾンなどで書籍を購入する人が増えていますが、本屋さんに行くと思いがけない本に出会うことがあります。また、宣伝文句だけで買うとがっかりすることがあるので、やはり自分の目で見て買うのが一番です。

 おじさんが今の家に住んで一番うれしいのは近くに結構大きな本屋があることです。この本屋さんはバイパス沿いにあり、近くには中学校が二つあります。それにかっての新興住宅街で、今でも多くのシニアが住んでいます。本を買うのはやはりシニアが多いので、場所としては最適です。

 それに駐車場が広くて止めやすいです。隣はセブンなので、本を買ったあとちょっと買い物もできます。おまけにテレビでも紹介されるようなおいしいラーメン屋さんもあります。(土日の昼頃には行列もできます。)

 この書店がなくなったら車で行かないと書店はありません。足腰が丈夫な間はなんとか続いてほしいものです。ちなみにこの書店はチェーン店の一つです。

 明日は授業があります。