参議院選挙結果に思うー安倍長期政権のカギは経済情勢
今日はにわか雨が降りそうな天気だったのですが、まだ降らずにいます。木曜日には雨との予報もでています。同僚だった中国人の翻訳者の方から質問終了のメールがありました。
翻訳される本のどこかにおじさんへの謝辞を書いてくださるそうです。おじさんのことを知っている読者はいないでしょうが、本に名前が載るということはうれしいです。結局120くらいの質問に答えました。
今日は午前中は教会の資料整理と期末考査の準備をしました。ところで株価は始まりこそ大幅高でしたが、一時前日終値を割り込みました。結局やや上昇で終わりました。以前なら自民党大勝利だと、ご祝儀相場になるのですが、勝利は株価に織り込み済みなので、こんなものでしょう。
今はアメリカの景気回復を受けて円安になっています。アメリカの金融当局も当面は円安を容認しています。円安を容認できるだけの経済の伸びがあるのでしょう。シェルガス革命や不動産の回復などが大きいと思います。
今回の参議院選挙で大きな国政選挙はしばらくありません。今回の参議院選挙の勝者は自民党と共産党でしょう。どちらも自党の立ち位置を明確にしているのです。第三局はお互いに引っ張りあって衆議院選挙の時ほどの勢いはありませんでした。
一強5弱というところです。一強は自民党で、5弱は民主・みんな・維新・共産・社民です。公明党は微妙な立ち位置です。与党でありながら、自民党とは政策に微妙なずれがあります。逆にそれを売りにしているところもあります。(自民党の暴走への歯止め)
自民党としても、人気だけの上に成り立つみんなや維新とは手を組みにくいです。地方レベルの選挙になれば公明の支持がなければやっていけません。東京都でも以前書いたように民主。公明・共産が組むと自民に対抗できる勢力になります。
ただその前提条件としてアベノミックスが成功する必要があります。2年という約束の期間にインフレと同時に給与引き上げまで行かなければ不満が爆発するでしょう。物価は上がったのに給与は据え置きあるいは下落、雇用は改善せず金利は上昇しローンを借りている人は金利上昇に苦しむでは安倍政権の先行きは暗いです。
憲法改正どころではありません。ただアベノミックスも以前から書いているように、国際経済の影響を大きく受けます。特にアメリカ経済の動向です。アメリカが金融引き締めに進めば新興国の経済は大きな影響を受けます。ヨーロッパ経済の動向は今のところ落ち着いていますが、抜本的な解決がなされたわけではありません。
ヨーロッパ経済は中国経済と強く結びついています。中国での自動車売り上げはヨーロッパ勢がダントツです。もし中国経済が下降すればこれがなくなってしまいます。好調なドイツ経済にも影響します。(中国ではフォルクスワーゲンが圧倒的に強いです。警察車やタクシーはほとんどこれです。)
安倍政権が憲法改正まで行けるかどうかは経済が回復するかどうかにかかっています。もし経済が腰折れするようなことがあれば一気に不満が爆発するでしょう。それと国政選挙と地方選挙の違いも注目されます。日曜日にあった鹿児島のある地方都市の選挙では共産党系の市議が自公推薦の候補を破って市長に当選していました。
以前から国政では圧倒的に強いのだが地方では取りこぼしが多いと言われる与党勢力です。小泉氏の郵政選挙で大勝した後、大敗し政権を失いました。大勝したからと言ってそれが続く保証はないのです。
明日も試験問題作りや教会の仕事をします。