昨今の株式市況と今後の見通しに関する妄言
今日も雨を期待したのですが、さっぱり降りません。同じ西日本でも山陰地方は大雨だったのですが、おじさんの地方は午後雨の予報なのに晴れています。
今日は先日設置したクーラーの代金支払いに銀行に行ってきました。同一銀行の別支店だったのですが、何だか利用金額が多いので振り込み手数料は無料でした。預金利息が70円とか80円とかですから、振り込み手数料無料はありがたかったです。
さてこのところじわじわ下落していた株式市況がドンと落ち込みました。終わり値は400円以上の安値です。これで二つ目の相場が終わりました。一度大きく下げた後、まだまだ選挙後のアベノミックス期待から買った人はこれで損失がでたところです。
世論では圧倒的な支持を持ち、ねじれも解消し、アベノミックス効果も出ていると政府が宣伝しているのになぜここまで大きく株式相場が下落するのでしょうか。結論は簡単です。現在の相場は別に安倍さんの政策が良いから上がっているのではないのです。
アメリカ経済の鏡であるドル円相場で動いているのです。そもそも安倍さんの政策は円安に誘導し輸出企業の業績を伸ばし、それが給与の上昇につながることで景気回復を狙うものだったのです。それで円の価値を下げるためどんどん国債を買いこんでお金を市中に放出したのです。
普通この政策は禁じ手なので（日銀も異次元と言う言葉を使っています。）サプライズが起こって70円台から一気に90円台さらには100円台まで円安が進みました。アメリカの金融政策もそれを後押ししました。アメリカの金融当局が金融緩和を縮小すると言ったことも後押しになったのです。
それを期待したのが当初の円安と株高です。しかし最初の上昇相場は余りにスピードが速かったのと、日本の金利が予想に反して上昇傾向を示したので、一気に期待がしぼみ、ご存じの暴落へとつながったのです。
その後日本の金利上昇はとまり、アメリカの金融緩和の終了が見込まれると言うので再び円安株高へ向かいました。また日本の個人投資家や海外の機関投資家の買い意欲も強かったようで、13000円台を乗り越え15000円台へと向かう方向へと進んだのです。
しかし、その前提が崩れてきました。まずアメリカの金融緩和の終了が先延ばしになる見通しがでてきました。その理由としてアメリカ経済が思ったほど好調でないと言われだしたのです。また新興国特にアメリカと経済関係の深い中国の経済減速が明らかになりました。（中国ではＧＭやＨＰ、ウォールマートなどアメリカ企業の進出盛んです。）
潮目が変わったともいえます。以前はアベノミックス効果から相場上昇だと言われ、次に業績相場へと移行すると言われました。事実証券会社の４月からの業績見通しは過去最高に近かったのです。しかし、投資家心理が冷え込んで全く反応しませんでした。
今日も証券会社の株は大きく下落しています。（野村も）そもそも証券株は1回目の上昇時こそ力強く上昇したのですが、その後の2回目の上昇には乗りきれず今回の下落にお付き合いしています。
現在の分析は以上です。おじさんは円は95円くらい株価は13500円台くらいちょうど良いと以前書いたことがあります。今そうなりつつあります。13000円を割ると個人投資家の買いが入るでしょう。
日本の場合消費税がどうなるかが大きな相場の転換期になると思います。国民は消費税反対が圧倒的ですが、もし消費税を延期したりすれば外国人投資家は売りに出る可能性があります。また円安が進む可能性もあります。そうなれば円安株安国債安の3安になるかもしれません。
しかし、消費税を上げれば間違いなく内閣支持率は下落するでしょう。支持率が50%を割る可能性もあります。そうなれば安倍内閣の求心力はあっと言う間になくなります。次の首相候補者は目白押しです。消費税が政局になる可能性もあります。
選挙はないし野党は気にしなくてよいということになれば自民党お得意の内部抗争へと発展しそうです。内部抗争に発展しているのに株価だけが上昇するということはないでしょう。
そう考えると年末まで大きく株価が上昇する可能性はなさそうです。もちろん以前も書いた通り予想がはずれて株価が16000円台になれば最後に買った持ち株を売却すればよいし、予想が当たれば自己満足できます。
この点素人経済評論家は気楽なものです。おじさんの意見など絶対に参考にしてはいけません。素人のたわごとだと思って無視してください。
明日も忙しいです。
