新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

堺市長選挙の波紋ーハシズムの天王山

今日も真夏日でし。今日は久しぶりに洗車をしました。午後は暑くて無理なので午前中にしました。以前はおじさん用とツマクマ用で2台あったのですが、退職を機に1台になりました。

 非常勤の仕事へはバスを利用しています。株式相場も外国為替相場も大きな動きはありませんでした。株式相場は100円ちょっとの値上がりでした。このところ下げていたので戻しと言ったところでしょう。5月に相場が終わってからは大きな動きはありません。

 さて今日は久しぶりに政治ネタで書きます。ところで以前も書きましたが本屋さんの棚を見ると世間の興味関心がよくわかります。書き手の評論家も出版社も世間が何を望んでいるのかよく知っています。去年の今頃は橋下さんを賛美する本がずらりと並んでいました。

 今は全く見ません。5月頃まではアベノミックス賛美の本がずらりとありました。それに臨時増刊のような形で経済雑誌では株式特集が出ていました。今はそれもありません。やや増えて感じがするのが、反アベノミックス本です。

 それと中国崩壊論と韓国崩壊論です。逆に北朝鮮崩壊論は減少しました。台湾との関係に関する本も減りました。全体として経済も政治も様子見と言った感じです。

 ところで今日のタイトルです。まもなく9月になると注目の堺市長選挙があります。一時は飛ぶ鳥も落とす勢いだった橋下さんの威光も最近さっぱりです。マスコミも取り上げなくなりました。

 国政での発言問題や石原共同代表にいいように引きずりまわされるのに嫌気がさして多分古巣の大阪に引っ込んでいるのだと思います。政治家はマスコミに取り上げられてもらってなんぼのものです。

 そこで起死回生のチャンスは大阪都構想の実現ということになります。大阪都構想を実現するには政令指定都市である堺市の動向がカギになります。他の市町村は府の意向に反対するのは難しいです。教育だけを見ても府教育委員会が市町村の教員の人事権を握っています。

 しかし政令指定都市は県並みの権限が与えられているのです。それに政令指定都市として府に対抗意識があります。大阪都構想を実現するためには何としても堺の市長を維新の会で取らなければなりません。

 今の市長は維新の会の推薦で当選しました。今回は既成政党全てが今の市長を応援するようです。ですから基礎票あるいは組織票は全てと言っていいほど現市長にまわるでしょう。自民党は以前不人気でした。前回の衆議院参議院選挙を見ると復活しています。

 ですから維新の会をバックとする候補者は橋下さんの人気をあてにしなければなりません。堺市長といっても実際は橋下さんの手下のようなものだからです。

 一番大きな問題は維新の会特にその中心である橋下さんの人気が大きく後退していることです。維新の会は明らかに橋下さんの個人人気によって支えられているのです。その人気が減退すると選挙は厳しくなります。

 ここで橋下さんを支持する候補者が敗れると一気に情勢が変化してきます。歯車が逆回転し始めるでしょう。維新の会の所属議員の中で自民党から来た人は古巣へ戻る可能性があります。大阪市議会では公明党がキャスチングボックスを握っています。

 これから選挙もしばらくないので今度は橋下市長不信任案に賛成する可能性もあります。国会で大多数を占める自民党にとって以前ほど維新の会に利用価値はなさそうです。こららのことを考えると堺市長選挙が橋下さんにとって天王山になるでしょう。

 勝てばもう一度マスコミの注目を集めることができます。そして大阪都構想実現ということで政界にも影響力を持つことができるでしょう。しかし、負ければ一気に既成政党に押しつぶされるでしょう。石原共同代表にとって看板の意味しかない橋下さんなど利用価値がなくなればあっと言う間に切り捨てるでしょう。

 橋下さん本人もそれは分かっているはずです。一番あせっているのは、マスコミが自分のことを取り上げないことでしょう。そういえばブロゴスなどのサイトでも橋下さんのことが全く出なくなりました。

 おじさんは一貫してハシズムに反対だったので堺で負けておとなしく弁護士兼タレントに戻ってくれればと思っています。

 明日は銀行周りです。