新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

世界景気はどうなるのか

今日はちょっと暑さがゆるみました。昨日は親類の人が来宅したのでブログをお休みしました。株式相場はアメリカの相場が下落傾向なのでそれに引きずられて安値が続いています。

 世界経済も強弱相場観が分かれています。アメリカで住宅着工が増加しているし、シェルガス景気でアメリカ経済が回復すると言う見かたがあります。それに伴って金融緩和が出口へ向かうという観測もあります。一方ではアメリカ経済は見かけほどよくないという見かたもあります。

 金融緩和が出口に向かうとなればその影響は大きいでしょう。さりとて向かわないとしてもいつ向かうのかという疑心暗鬼が続きます。

 ヨーロッパの景気も回復傾向にあると言います。財政緊縮策から景気刺激策へと方向転換したので景気が見直されていると言います。それに伴ってヨーロッパへの輸出でもっている中国なども息を吹き返しているといいます。

 しかし、ヨーロッパの景気回復もはたして本物なのか疑問もあります。財政赤字は少しも解決していないのでどこで火をふくのか分かりません。

 東南アジアやインドも資本の流出で厳しい状況です。特にインドではルピが安値を更新しています。通貨安になるとインフレが高進します。特にインドの場合原油などを輸入に頼っているので大変だと思います。以前あったタイバーツの危機も欧米のファンドが投資を引き揚げた結果です。

 日本は中国からインドや東南アジアへシフトすべきだと言う意見が盛んです。しかし、そんなに簡単なものではありません。事実中国からのスマホの輸入などは大幅に増加しています。またフイリッピンでは景気が回復しているのに相変わらず海外での出稼ぎが盛んなようです。

 日本の場合もアベノミックス効果がしだいに薄れてきました。安倍さんは2回の選挙に大勝して余裕綽々ですが、好事魔多しです。まず消費税がどうなるかが大きな問題です。以前から書いた通り前門の虎後門の狼状態です。

 消費税が相場や景気にどのような影響を与えるかは全く不明です。TPPも影響が不明です。新聞報道などを見るとどうも自民党内で不満がたまっているようです。議員数が増加すればまとめて行くのが難しくなります。内閣改造や党役員人事も先延ばしのようです。

 どうも安倍政権は全てを先送りしているようです。先送りをすれば当面の問題はありませんが、問題が一気に連続して噴き出す可能性があります。

 アベノミックスと名づけられるくらいですから、もし安倍政権が交代するようなことがあれば経済政策が変更される可能性があります。これも景気や株価、為替相場に大きな影響を与えます。

 ある方のブログにもありましたが、先延ばしをして良かったことはありません。先延ばしというのは結局優柔不断ということになります。政治家の力量はどれだけ難問に決断を下せるかです。

 世界中の経済が先行き不透明になっています。投資家のおじさんとしても取りあえず資金を保有したまま下げ相場を待っているところです。目処としては12000円台前半まで下がるのが理想です。

 明日は日曜日の教会説教の最後の準備をします。