新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

秋相場に向けてー相場を決めるポイント

昨日は午前中所用があって、午後からは別荘へ行きました。(大雨に影響の確認です。)それでブログは書けませんでした。今日は東京から息子が帰ってきました。明後日までいます。

 さて相場は小幅な動きです。完全な夏枯れ相場です。ですからおじさんとしては、しばらくは傍観ということになります。本格的な相場展開は9月下旬くらいからでしょう。

 相場を決めるポイントはいろいろあります。国内的には消費税でしょう。これが一番大きなポイントになると思います。消費税については、実施、段階的な実施、延期の三つの選択肢があります。段階的な実施が一番日本的な折衷案ですが、企業側にとっては一番コストがかかると思います。

 自民党公明党の支持基盤である中小企業及び零細商店主などにとっては極めて面倒なことになります。ですから一番取り上げやすい案ですが、逆に取り上げられる可能性は少ないとおもいます。相場に対する影響としては企業コスト増加ということで下落することになるでしょう。

 段階的な実施であっても、安倍政権が自分の政策を断固実行できなかったということになります。そうなれば相場はこの後の規制緩和などとても実行できないと判断するでしょう。これも相場下落要因になります。

 それでは消費税値上げを実施した場合はどうでしょう。政権の政策実行能力を評価され相場は上昇すると考えています。とくに海外の投資家は安倍政権の実行力を高く評価するでしょう。つまりこれからの安倍政権の経済運営に期待ができると考えます。

 ただ同時に国内では大きな反発があるでしょう。今安倍政権の支持率は50%を超えていますが、消費税値上げに反発して不支持にまわる人も大いので40%台まで支持は下落すると思います。そうなれば安倍政権の悲願である憲法改正など夢のまた夢となるのでどうするか見ものです。

 今回の有識者会議は意見を聞く有識者の幅や人数から考えて安倍政権が消費税値上げを実行する際のアリバイ作りとしか思えません。ですから消費税値上げはほぼ実施されると考えてよいと思います。

 海外ではアメリカの動向が注目されます。一つは金融緩和の縮小です。いわゆる出口政策です。市場は次第に出口政策を織り込んでいますが、現実にはどの程度のものになるか分かりません。市場が予想している以上の縮小幅だとアメリカ発の大幅下落になる可能性があります。

 それに今日アメリカの財務長官が発言していた財政の崖の問題がまた10月頃に起こりそうです。毎回何とか回避してきましたが、オバマ大統領の威光が次第に衰えてきているので、野党共和党がここで攻勢に出る可能性があります。

 オバマ大統領も外交問題で後手に回っているので、簡単に共和党に妥協できないかもしれません。互いに意地を張り合って思いがけない結果になる可能性もあります。

 ヨーロッパ・中国の状況は徐々に落ち着きつつあるようです。どちらも時限爆弾を抱えていますが、おじさんの見通しではとりあえず年内には爆発しないと思います。中東情勢もエジプトではイスラム勢力を何とか軍が抑え込んだようです。イスラム勢力を応援しても結局反ヨーロッパ・反米になった経験からヨーロッパやアメリカはイスラム勢力を支援しなかったようです。

 シリア情勢でも同様でたとえアサド政権が強権的であっても反政府勢力を応援しても民主的な国家はできず混乱だけが起こることに気がついたようです。アサド政権が安泰というわけではありませんが、長期化すれば反政府勢力も次第に力を失うと思います。

 結局相場は9月下旬あるいは10月上旬まで様子見ということになるでしょう。投資家は予想で買って現実で売ります。アメリカ情勢・日本情勢をどう判断するかで投資姿勢が異なってくると思います。おじさんの投資姿勢は当面は様子見で、一部上昇傾向にある株だけ売り時を考えています。

 もちろん相場が12000円台半ばを割るようなことがあればおじさんも買いに入ります。これはアベノミックス初期に利益を得た投資家全体の意向でしょう。ですから相場が底割れして10000円台などまで下落することはないと思います。いわゆる相場用語でかんぬきがかかった状態と言います。(ある程度以上の下落には必ず買いが入る状態)

 当面は1銘柄1000株で10万円の利益を目標にしています。その銘柄は年初来高値は更新したのですが、まだ目標金額にはほど遠いです。相場全体は小動きですが、個別銘柄では少し動きがあります。

 明日はのんびり過ごします。