新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

シリア問題再掲

今日は一日中雨でした。台風接近の影響もありますが、秋雨前線を刺激したからかもしれません。雷も鳴っています。明日はいよいよおじさんの地方に台風が接近する予定です。

 今日は午前中はツマクマの用事の手伝いで、午後は問題作りをしました。もう少し問題作りが残っています。相場は結局70円程度の安値引けでした。今日で8月相場が終わりです。9月以降の相場展開が注目されるところです。

 9月相場にも影響を与えるのがシリア情勢です。大きな動きがあったので今日は再度シリア情勢を取り上げることにしました。過去の先進国の紛争国への介入の中で今回は大きな違いがあります。

 それはイギリスがアメリカに同調しない可能性があることです。報道では議会下院で政府提案が否決されたようです。多分イラクアフガニスタンでの苦い経験が生きているのでしょう。

 紛争への介入は1回では済まないのです。ずるずる泥沼に引き込まれる可能性があります。また、政府と反政府との対立の場合、いつも反政府側が正義というわけではないのです。政治の世界で何が正しく何が間違っているかは極めて難しい問題なのです。反政府側は政府の腐敗や問題点を列挙します。

 だから反政府運動を起こすのだということになるでしょう。問題はこれまでも書いたようにそれでは反政府側が政権交代をしたら全てうまくいくのかということです。

 中東の場合野党に該当する反政府勢力に政権運営経験がないので、結局前政権と同じ轍を踏むことになります。あるいは各勢力が対立して内戦状態になったりします。特にイスラム勢力は西欧諸国の社会規範と大きく異なるのでどの勢力が権力を握っても問題がこじれるのです。

 シリアの場合どうなるのでしょうか。とりあえずアメリカは降り上げたこぶしを下ろさねばなりません。シリア政府が化学兵器を使用したのに何もしないで見過ごすことはできないでしょう。懲罰的な攻撃多分ミサイル攻撃を軍事施設に行うと思われます。

 それで終わりでしょう。イギリスの動きは自国の利益を第一に考えたものです。日中の軍事衝突が万が一起こった場合でもイギリスは、紛争が早急に平和的な解決になることを望むと言った声明を出して中立的な立場に立つと思います。

 アメリカも中国がアメリカの軍事基地のある沖縄などを攻撃しない限り中立的な立場に立つと思います。アメリカにとっては日中が領土問題で衝突しても大規模な戦争にならない限りガス抜きとして見ているのかもしれません。

 日本が中国本土に攻撃を仕掛けることは継戦能力から考えて不可能だし、中国が沖縄などの米軍基地に攻撃を仕掛けることもないでしょう。シリア問題に戻るとヨーロッパ特にEUの中でイギリスは独自の立場を取りだしたようです。

 以前ならイギリス・フランス・ドイツ・イタリアなどが共同してシリア爆撃を敢行したはずです。ヨーロッパの強国イギリスが自国優先主義になった時フランス・ドイツ・イタリアだけで軍事行動ができるでしょうか。陸上兵力こそ現在は劣っていますが、海上戦力では断トツです。

 もしシリア情勢がこじれてイランが介入し、それが引き金となってイランが海上封鎖に出たときヨーロッパの海上戦力で頼りになるのはイギリス海軍でしょう。海軍は伝統の上に成り立っています。士気や錬度といったものは伝統の上に成り立っているのです。

 アメリカの出方次第で月曜日の相場も変わってくるでしょう。先に書いたような小規模な軍事介入で他の中東諸国への波紋が小さければ、相場変動要因としてはシリア情勢ははずれるでしょう。

 最後にアメリカと中国が海賊対策で合同演習を行っているというニュースがでていました。日本のマスコミは余り大きく取り上げませんでしたが、アメリカは日本にも中国にもいい顔をしているという印象を持ちました。

 明日は台風接近のようなので家で試験問題作りをします。