新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

消費税値上げで決まりでしょう。ーその後の日本はどうなる

今日も一日中雨でした。台風は温帯低気圧に変わって風は吹きませんでした。昨日書いたように秋雨前線を刺激したのか、強くはないのですが雨が降り続いています。

 シリア情勢はだんだん形が見えてきました。今シリア攻撃に積極的なのはアメリカとフランスだけのようです。今日のニュースではNATOも一致してシリア攻撃はしないと報道されていました。もちろん国連決議が可決されれば攻撃に踏み切る国は多そうですが、ロシアと中国が反対となれば国連決議も難しいでしょう。

 米仏がシリアを攻撃すれば支持はするが、米仏に続いて積極的に攻撃に参加する国は限られるようです。結局小規模のミサイル攻撃で一応形をつけるだけのようです。シリアもそれが分かっているので、攻撃には反撃すると言ってますが、非難声明を出すくらいで終わるでしょう。

 ところで消費税ですが、有識者会議の反応を見ても消費税値上げにお墨付きを与えるだけのイベントのようです。もちろん消費税値上げには賛成だが、その分各業界に手当てをしてほしいとの留保条件を各業界はつけています。その留保条件を全部満たせば、とても消費税値上げ分では足りそうもありません。

 何だか各業界は焼け太りを狙っているようです。もちろん業界だけでなく各省庁も同様でしょう。各業界のスローガンは「(消費税値上げは)今でしょう」という流行語そのものです。

 もちろんおじさんも今しかないと思います。アベノミックス効果だけでないのですが、少なくとも現在は円安になり株価も1年前と比べても相当上がっています。

 それに反対すべき野党がほぼ全滅状態です。野党の中心となるべき民主党自身が消費税値上げを提案したのですから反対できるはずはありません。みんなの党も維新の会も今は消費税どころではありません。みんなの党の場合は分裂必至です。

 維新の会も堺市市長選挙の結果次第では橋下さんの権威にも陰りがでます。大阪都構想堺市の市長のポストを取らない限り無理です。消費税問題を取り上げる余裕はありません。

 安倍さんはぎりぎり10月まで消費税を値上げするかどうか待っているようです。当然のことで、9月中にどんな政治的経済的な混乱が起こるか分からないからです。

 消費税が値上がりすればどうなるのでしょう。まず間違いなく物価は上昇します。しかし、消費税は景気にプラスになるものではありません。ただ消費行動には影響を与えます。不動産や大型消費財については先買いが起こるでしょう。
 
 とくに都心部のマンションなどでは購入ブームが起こると思います。それに補正予算では公共事業が増えるでしょうから建設関連も良くなります。ただ建設資材の値上がりや労賃の値上がりがあるので、必ずしも建設会社の利益には貢献しないでしょう。

 そのあとに起こるのは消費の落ち込みです。エコポイントがよい例です。ポイントがある間はどんどん買い込むがポイントの期間が終われば一気に消費が落ち込みました。自動車や大型家電などがそうなるでしょう。食料品などの日常品は消費税が上がるからと言ってそんなに買い込むわけにいきません。

 ですから、日用品は消費税が値上がりすると一気に買われなくなるでしょう。そうなると業者は値段を下げて売るしかないので、再びデフレ傾向になると思います。それでも再度の消費税値上げをしないと、計画がとん挫してしまいます。

 給与は上がらないのに税金(消費税)は上がり、高齢者では診療費の引き上げや年金の引き下げがあって、同時にインフレ(物価上昇)が起これば一気に自民党の支持率特に安倍さんの支持率は下がるでしょう。

 巨大与党になったため党内をまとめにくくなっています。TPPの動向も含めて来年初めには党内では不満が蓄積されていると思われます。安倍内閣支持率が40%前半まで下がると政局になる可能性もあります。

 そうなればまず麻生さんが閣内から離脱し、石破さんも支持率低下の責任を取るという形で幹事長辞任もあり得ます。そうして、まず麻生さんが政権を取り、続いて石破さんに譲るなどという約束ができるかもしれません。

 また若者に人気の高い小泉ジュニアーとか小渕2世などと言った若者組が彗星のごとく現れるかもしれません。9月から12月までの3月は経済状況の視点からも政治の視点からも注目されるところです。

 明日は教会です。