アメリカ介入の果てー戦争は始め易く終わり難い
今日も不安定な天気です。朝方は曇りだったのですが、午後から雨になりました。今日は午前中は庭の整備、午後は授業の予習と教会資料の整理です。
今日は何だかんだであっと言う間に一日終わりました。明日もツマクマの所用に付き合うので結構忙しいです。そう言えば明後日木曜日も午前中はツマクマの所用に付き合い、午後からは9月初めての授業です。
株価の方は今日は大幅高でした。先週から13500円台を大きく割り込んでいたので反発は当然でしょう。もう少し上昇の余地があるので週末にかけて一段高の可能性もあります。
ただ今日のブログとも関連するアメリカの動向が注目されます。ところでアメリカはシリア紛争に介入するのでしょうか。アメリカにとってシリアで化学兵器が使用された事実を無視することはできません。もし無視するとなるとシリア政府はどんどん反政府勢力を追い詰めていくでしょう。
それにアメリカはシリアになめられているという意見が新興国を中心に起こるでしょう。とくに中国の覇権に脅威を感じている東南アジア諸国や北朝鮮と対峙する韓国などはいざと言う時に本当にアメリカは支援してくれるのかという気持ちを持つでしょう。
しかし、短期間の空爆だけでアメリカの責任は終わりません。ベトナムでの教訓は大義名分のない戦争特に国際世論の支持がない戦争は不毛だということです。イラクでは戦争で勝利することが全てでないことを悟りました。戦争が終わった後どう国作りをするのかという見通しなしにやった戦争は大変だということが分かったはずです
アメリカの軍事力を持ってすれば倒せない国はないでしょう。しかし、政権を打倒した後どうするのかは極めて難しいです。シリアで言えば、アサド政権を倒すのは簡単です。空爆で痛めつけて反政府勢力に武器を供給するということが可能です。
アメリカはそこまで考えなければ介入できないでしょう。タイトルで書いた通り、終わりを見通さない戦争は泥沼です。アフガニスタンからやっと手を引くことができるのにシリア紛争の泥沼に引き込まれるのでしょうか。
アメリカ国民もそれを心配していると思います。困ったことにオバマ大統領にもシリアを将来どうすればよいのかというビジョンはありません。日本では最近また中国崩壊論とか北朝鮮崩壊論とか韓国崩壊論が言われています。
どこの国でも崩壊後の見通しがなければ地域全体が大混乱に陥ります。独裁政権だからとか、自国に敵対する政権だからと言って安易に相手を攻撃すると後始末が大変です。
もちろん戦争を始めた時は一応の見通しがあると思います。予定は未定で不確定要素を多すぎるのです。敵基地攻撃論が盛んです。相手がこちらを攻撃する前に相手の基地をたたくというのは極めて軍事的には有効な手段です。
しかし、敵基地をたたけば相手も反撃してきます。敵が自国の基地を攻撃された段階で日本を攻撃する意思を失えばよいのですが、逆にさらに戦争が拡大する可能性があります。敵基地を攻撃する前に、攻撃した際の効果を評価しなければなりません。
相手にやられっぱなしで良いのかという意見もあるでしょう。一つ参考になる戦争例があります。100%相手が悪いというケースです。この場合は世界中の国が攻撃に賛成し多くの国が参加しワンサイドゲームで勝利した戦争です。
もし何の落ち度もないのに一方的に中国が攻撃してくれば中国は世界中の国を敵にまわすことになるでしょう。もちろん湾岸戦争を研究している中国政府はそんなことはしないでしょう。
いずれにしても、アメリカのシリア介入は世界情勢に大きな影響を与えることになるでしょう。明日は前述したように一日忙しいです。