新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

これからの株価の見通しーまだまた続く不確定要素

今日も晴天でした。今日は授業です。午前中だけで午後はありません。これを書いたら試験問題の仕上げをしなければなりません。3時間くらいかかるし、細切れにはできないのまとまった時間が必要です。

 株価のことを書くと株を保有していない読者の方はおもしろくないかもしれませんが、株式相場は経済の体温のようなものです。経済が活発だと株式相場も上昇し、経済が低迷すると株式相場も下落します。

 人間でもそうですが、いつまでも頑張りが続くものではありません。だからと言ってだらだら過ごすのもつまらないものです。この数日の動きはオリンピック熱のようなものです。短期間に熱が上がったのですが、もう冷めてきました。

 熱しやすく冷めやすい日本人の性格そのものの相場展開でした。2日間一気に上昇した建設株は一気に下落しました。これは当然でオリンピック関連の建設が始まるのは随分先の話なのです。以前から書いているように、予想で買って現実で売るという株式の格言通りです。

 今また株式相場を動かす要因が出ています。というより以前からの懸案に見通しがつきつつあるのです。まずシリア情勢です。もしアメリカがシリアを攻撃し、戦争が拡大するとなればまず外国為替相場に影響があります。遠くの戦争は買いと言ったのは昔のことです。

 ドル売り円買いへと進むでしょう。現在のアメリカには戦争は経済を疲弊させるだけのものです。円高となれば株式相場は下落します。今のところは議会の動向やロシアの提案などで戦争回避の方向へ進んでいます。ただ今回のシリア攻撃をめぐるオバマ大統領の行動はその威信を傷つけたようです。

 次にアメリカ関連としては金融政策の変更があります。いわゆる出口政策です。それにアメリカのFRBの議長を誰にするのかの問題もあります。多分出口政策は誰がなっても大幅なものにはならないと思います。

 こちらの影響は小さいようです。そうなればアメリカの株式市場は値上がり傾向ということのようです。そう考えると取りあえずアメリカ発の株式下落要因はなさそうです。

 国内ではオリンピック熱も間もなく収まるでしょう。ただオリンピック景気期待が消費税値上げにどう反映するかです。今日の朝日新聞世論調査でも消費税値上げ反対が圧倒的です。しかし、経済界も政界特に自民党議員の間でも値上げ賛成が圧倒的です。

 支持率だけ考えれば消費税値上げをやめるのが一番でしょうが、それは無理だと思います。安倍さんとしては消費税は上げるが景気対策をどんどんやるから許してということになるでしょう。現状では株式市場は消費税値上げの方向で進んでいます。

 もし値上げをやらないとしたら一気に相場は下落するでしょう。今日の朝日新聞世論調査を見ても、安倍さんや自民党は支持するが、その政策は支持しないと相反する結果がでていました。これについては後日分析します。

 今安倍さんは得意の絶頂でしょうが、その先には陥穽(落とし穴)が待っています。それでは秋から冬にかけて大幅な市場の上昇はあるのでしょうか。消費税値上げがまず今年最大の山場です。もしここで安部さんの支持率が低下したりすると政局不安ということになります。

 強運の安倍さんですから何とかここを乗り切ってTPP協定妥結までもっていければ、後は長期政権ということになるでしょう。相場はここまで見届けたら15000円台突破、年明けには16000円台まで行くかもしれません。

 ただ好事魔多しで、消費税値上げで一気に景気が落ち込むようだと相場はまた13000円台へと逆戻りです。またシリア問題が再びこじれてシリア爆撃となればまた相場が下落するでしょう。出口政策が大幅なものになっても同様です。

 今回好材料が一つでただけです。まだまだ不確定要素が多いです。注意深く相場を見守る必要があります。明日も授業です。