新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

思い込みの危険性ー乗り物で居眠りをするのは日本人だけ

今日は台風の影響なのか曇り空でした。と言っても蒸し暑い天気はかわりません。今もクーラーを入れています。来週からは気温も下がるということなのでありがたいです。

 今日は一日だらだらと過ごしました。明日は注目の堺市長選挙の告示があるようです。中央政治の思惑もからんでおもしろい展開になっています。これについてはまた後日書きます。

 このところ株の話や経済・教育の話など難しいテーマが多いので、今日はどうでもよい話を書きます。今日の話はあくまでも個人的な経験なので普遍性や科学的根拠はないのでまず最初にそのことをお断りしておきます。

 さて、数週間前新聞の書評記事に世界中で日本人だけが乗り物で居眠りをすることについて書かれた本があることを知りました。おじさんも随分以前からそう聞いていますた。

 その理由として日本の乗り物は世界中で一番安全なので、安心して居眠りできるのだというものがありました。おじさんも中国に行く以前はそう信じていました。ところが中国のそれも地方都市で堂々とバスの中で居眠りをしている人を何度も見かけました。

 考えてみれば中国の乗り物の中はスリなどが大勢いて大変危険なのです。バスと言っても立派な観光バスでなく、庶民の乗るおんぼろバスです。ちなみにおじさんは中国語がまったく話せないので安全なタクシーでなく路線バスを愛用していました。

 タクシーだとボラれたりしますが、路線バスは均一料金(大体1元・・16円か2元・・32円)料金でおまけにカードもあってとても便利です。同じアジア系なので黙っていれば日本人とは分かりません。もちろん地元の人と同じ格好で乗ります。(スーツにネクタイ姿で路線バスに乗ったら目立ちます。)

 そう言えば大学の移動のためのバスの中でも先生方がよく居眠りをしていました。こちらはもちろんスリがいるはずもないので安心ですが。どうも中国では乗り物で居眠りをするのは常識のようでした。

 なぜ日本人や中国人は乗り物などで居眠りをするのかについてはおじさんの珍説があります。それはご飯を腹いっぱい食べるからだというものです。中国人は若い女性でも信じられないほどよくご飯を食べます。朝食こそおかゆやマントウだけですが、その分お昼には山盛りのご飯を食べるのです。

 若い女性が大勢いる大学の学生食堂がそうでした。日本ならダイエットとか格好も問題があって山盛りのご飯を食べる人は少ないですが、こちらは当然です。時には鍋物とご飯を食べている女性もいます。

 ただこの説は韓国の場合がどうなのかということがあります。おじさんは韓国へ行ったことがないので何とも言えません。東南アジアの国々ではどうなのでしょう。あの地域もご飯をたくさん食べるのですが。

 それから中国に行くと値切るのが当然だと聞きました。それでどこへ行っても値切っていたのですが、どうも一定のルールがあるようでした。やみくもに値切ってもダメで、値切ることが可能な店とそうでないところがあるようです。

 おじさんたちは大学の先生に教えられて自由市場でよく買い物をしました。自由市場とは日本の地方都市にある市場のようなものです。生鮮食料品から干物、など全てそろっています。庶民の台所と言ったところです。

 そのような市場でこそ値段交渉があると思われますが、値段は定価で値切ったりは一切できません。秤に数量と単価、値段が電子表示されるのでそれを見てお金を払うのです。市場の買い物客でただ一人の日本人であるおじさんたちに対しても値段を吹っ掛けたりはしません。

 おもしろのは逆に電化製品の一部に値段交渉が可能な物があるのです。携帯電話などでも値引き交渉がききます。おじさんが携帯を買った時も学生さんが値引き交渉をしてくれました。ライバルが多いので値引きも可能なようです。

 さらに驚いたのはパソコンのプリンターリボン(HP製)です。これなどは定価販売だと思っていつも相手の言う値段で買っていました。ある時ある学生さんと行ったら、先生相手が言う値段で買ってはだめです。というのです。そして交渉して結局値段を下げて買いました。

 庶民の市場では値引きをしてくれなくて、携帯やパソコン用品で値引き交渉ができるなど日本にいる時は思いもしませんでした。日本にいる時はどこでも値引き交渉をすべきだと思っていたのです。

 それから中国の警察官は高飛車だと思っていたらそうでない警察官にも出会いました。中国では何かを頼んでもすぐにやってくれないと聞いていましたが、おじさんのマンションの管理人さんはすぐに問題を解決してくれました。マンション専任の修理屋さんがいてすぐに修理してくれるのです。

 もちろんいいかげんな人の方がはるかに多いのですが、何事も思い込みは危険だと思いました。その場に行っていろいろ体験して初めていろいろなことが分かるものなのです。

 帰国して2年になりますが、教え子さんから日本に留学することになったというメールが次々に来ます。袖触れ合うも多少の縁という言葉がそのまま当てはまることです。

 明日は教会です。