新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

消費税値上げいよいよ決定ーその波紋

今日も晴天です。何日晴天が続いたか忘れたほど毎日晴天が続いています。台風の影響は全くなさそうです。水の需要もだんだん少なくなるので、水不足にはならないとは思います。

 水曜日に試験が終わって、木曜金曜と旅行だったので、今日少し採点をしました。1年生二クラス分です。やっと三分の一くらい終わりました。今月いっぱいに採点を終わらせればよいので、ぼちぼちやります。

 ところで新聞報道によれば消費税値上げがほぼ決まったようです。そもそも値上げを延期する理由は見当たらないので当然でしょう。もちろん大部分の国民は反対していますが、マスコミ・財界・官界ともに賛成ですから多勢に無勢です。

 絶対数は国民の方が多いのですが、選挙という政治家へのもっとも有効な手段がないのですから、どうしようもありません。そもそも民主党も値上げ賛成なのですから、値上げは政界全体の総意です。

 おじさんは消費税賛成なので別にどうということはありません。消費税で値上がりしたのなら不買で対抗すればよいだけです。大型耐久消費財は今のところ購入予定はありませんし、食料品に関しては自宅の庭で栽培を予定しています。

 ところでどんな波紋が予想されるでしょうか。経済の面では間違いなく駆け込み需要が起こります。大型家電などはエコポイントの際ほとんどの家庭が購入したので大きな動きはないでしょう。クーラーなどの購入もすでに終わっています。

 食料品などは買いだめできるものが限られているのでそれほどの動きはないと思います。一番大きな動きは不動産でしょう。不動産はそもそも購入単価が高いので税金がばかになりません。また自動車などの同様です。軽自動車の税率が上がるとの報道もあるので、そちらの購買も拡大するでしょう。

 株式は値上がりすると思います。といっても大きな動きはないと思います。すでに消費税値上げは織り込み済みでしょう。それよりも株価に影響を与えるのはアメリカの金融緩和の縮小です。

 FRBの議長候補だったサマーズ氏が辞退したので、議長が誰になるか不明です。ただ先日FRBの理事の一人が10月には縮小が始まると発言してアメリカの株価は下落したようです。

 政治的な波紋もあります。オリンピック招致でさらに安倍政権は支持率を上げました。10月1日に多分消費税値上げを発表すると思います。今のところ法人税減税や政府の景気刺激策がそれに伴って発表されるようです。また低所得者には給付金を出すようです。

 しかし、大部分の国民には無関係だと思います。特に企業は減税で得をし、消費税の値上げ分は商品価格に上乗せするのでは国民は大変です。もちろん法人税減税や景気対策で企業が業績を回復させそれが回りまわって賃上げにつながればよいのですが、そうはいかないでしょう。

 グローバル化した社会では給与は世界中同じレベルに近づくはずです。そうしなければ競争に勝てないでしょう。そうなると給与は上がらず、インフレの上に税負担の上昇で国民の不満は高まると思います。支持率はさすがに60%と言うわけにはいかないでしょう。

 どのくらい下がるかが注目されます。案外日本人は決まるとそれを仕方がないと受け入れるのでそれほど支持率が下がらないかもしれません。50%前半くらいで下落が止まるなら、次の集団的自衛権とな憲法改正へと進むでしょう。

 当然次の消費税再値上げも視野に入ります。強国日本になるためにはお金がかかります。支持を保つためには社会保障関係費はそれほど下げられず、景気回復には公共事業費が増大し、軍事費も増やさねば強国とは言えません。

 税収がそれに比例して伸びればよいのですが、アメリカの金融政策の変更や中国経済の減退などで輸出がどれだけ伸びるか不明です。国債発行も数年後には1200兆円へと増加するかもしれません。

 おじさんは悲観論者です。悲観的な視点で考えていて、結果は思いがけず明るいものになれば、それはそれでいいのです。しかし、楽観的な視点で考えていてリーマンショックのような悲観的な出来事に遭遇した場合、立ち直れません。

 治に居て乱を忘れず、遠い慮りなければ近き憂いありです。明日は教会です。火曜日の相場がどうでるか注目されます。