新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

日本を押しつぶす未婚社会-30年後の暗い日本

今日も晴天です。今日は孫の保育園の運動会へ行ってきました。ここの保育園も待機児童対策で、園舎を拡大する予定です。それで増築をしています。

 孫も6歳で来年は小学校入学です。ところで、先日おじさんの住む市の市立病院に所用で行ってきました。と言ってもおじさんが病気なのでなく、健康診断です。

 そこでは大勢の患者さんが来ていました。当然のことですが高齢者が多いです。考えてみれば、高齢者は病気になりやすいです。一人で入院や通院をするのは難しいので、奥さんや子供さんが付いてきていました。また入院すれば、そのお世話も必要になるでしょう。

 完全看護と言っても着替えの服を家から持ってきた貰ったり、洗濯をしてもらったり、話し相手をしてもらう人が必要です。お医者さんも入院などする時には誰か身内の人を連れてきてくださいと言うでしょう。何気なく見ていたら、身内でなく仕事仲間の人が付き添っている人もいました。

 さて、未婚社会になったらどうでしょう。おじさんの周りにも大勢未婚の男女がいます。その場合、ほとんど親と同居です。ですから、親の時代は何かあれば子供が付き添うことができます。

 しかし、未婚の子供が高齢者になった時どうするのだろうと思いました。兄弟が結婚していても甥や姪が面倒をみてくれる可能性は低いです。特に遠くに住んでいる場合はよほどの場合以外無理でしょう。

 中には兄弟が皆未婚の場合もあります。こんな場合入院などのお世話はどうするのだろうと思いました。もちろんお金があれば誰かを雇うこともできます。昔は付添婦さんなどと言った人もいました。しかし、今頃そんな仕事をしている人を見たことがありません。

 それに入院費の他にそのような費用を負担できる高齢者は少ないでしょう。ところで単身高齢者介護の問題が注目されています。未婚者は基本的には単身高齢者になる可能性が高いです。生涯未婚率がどんどん高くなれば、単身高齢者の付き添い問題、その後にくる介護の問題が起こってくると思います。

 日本が20年後さらには30年後迎える問題です。大国日本の復活などと何だか安倍政権になって高揚感がありますが、日本が先々大量に移民を迎えない限り、単身高齢者の増加で押しつぶされるでしょう。

 さらに問題なのは、収入300万円以下だと未婚率が高いことです。300万円以下の収入ということは、年金も月10万円がいいところです。この収入の単身高齢者が入院したり介護が必要となった時、それを健康保険や介護保険で支えるととなると今以上の膨大な社会保障費が必要になるでしょう。

 今家族で行っている付添や介護などが全てヘルパーさんなどに頼まなければならなくなるでしょ。その費用負担は健康保険や介護保険にのしかかったきます。さらには若者人口減少で、今のような低賃金では人が集まらなくなる可能性があります。

 人口減で税収は減少し、財政赤字は増え続けることは間違いありません。アベノミックスやオリンピックで高揚するのもいいのですが、間違いなくやってくる団塊ジュニアーの高齢化に向けて備えておく必要があります。

 その頃までおじさんは生きていないと思いますが、安部さんが海外にどんどんお金をばらまき、財政赤字を無視して国債を買いまくるのをみて心配しています。

 まさに遠き慮りなければ近き憂いありです。国債価格の暴落や金利上昇が起これば現在の高揚感は吹っ飛ぶでしょう。以前のオリンピックの時は未来は明るい展望が開けました。しかし、次のオリンピック開催の時は、日本衰退のスタート地点なのです。

 悲観的な意見を書きましたが、国民が皆高揚感にひたっている時にこそ、それに水をかけるような意見が必要でしょう。明日は日曜日なので教会です。