新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

あの事件はどうなったのでしょう。-情報流失事件

今日は晴天でした。夕方から曇ってきました。今日は長女に次女、それに孫二人も来ました。おかげで大変でした。さっき返ったところです。

 さて、今日は先日時効がきた警視庁の情報流出事件について書きます。おじさんのブログでは事件物はほとんどありません。どちらかと言うと、おじさんのテーマの中心は政治・経済です。

 もちろん、政治の中には外交もあります。アメリカの盗聴事件なども情報収集の一例です。情報を収集しても収集した情報が流れだしたのでは意味がありません。

 盗聴事件が明るみにでたのも、情報機関に働いていた職員が公表したからです。警視庁の事件も新聞に報道されてから、その後何の報道もありませんでした。

 今回の報道によれば、流出元は特定できなかったということです。それに流出した情報が事実であるかどうかも警視庁は報道しませんでした。理由は事実かどうか確認すると問題があるからだということでした。

 どう考えても内部からの流失以外には考えられません。しかし、絶対にそれは認められないと思います。もし認めれば、裏切り者が内部にいるということになります。日本の公安警察あるいは外事警察は優秀だと自負してきました。小説などにも日本の公安警察の優秀さを描いたものがあります。

 逆に外部から情報を収集して公表したとなれば、情報保持に問題があると言えます。外部からそんな重大な情報が取れるとしたら、日本の公安警察は何をしていたのかと思われるでしょう。

 公安警察は今何をしているか外部に漏れた時点で失敗だと言われます。まして情報が流失しているとなると他国の情報機関は全く信じなくなるでしょう。

 おもしろいのは、警察内部から流出した事実が認められないので、処分は出さないという発表です。警察ほど信賞必罰が徹している組織はないでしょう。賞についてはあ警視総監表彰以下各種の表彰レベルがあります。逆に問題行動を調べる監査部門もあります。(県警には監査官がいます。)

 多分事実はある程度把握していると思います。そして内部的にはひそかに処分しているはずです。ただ最近の新聞報道を見ると公安関係の部署の職員が不祥事を起こしています。北海道警察の公安関係の職員が福岡県で万引きをして逮捕されています。

 もしかしたら、公安警察の職員のレベルも以前のような職人肌の人が退職して、異動の一部に組み込まれているのかもしれません。以前は公安一筋の人ばかりと聞いたのですが。

 警察のことは秘密のベールに包まれていて分からないことが多いです。時あたかも秘密情報法案が論議されたり、日本版安全保障会議が作られるようです。

 日本の場合どう考えても情報収集も情報秘匿も苦手なようです。アメリカのように学生時代から優秀な情報部員のスカウトをしたり、旅行者からの情報収集をしたりできないようです。中国はもちろん韓国などに比べても情報収集は苦手だと思います。

 日本人の基本は相手を信じることから始まります。まあそれはそれでよいと思います。時効になった事件をブログで書くのはおじさんくらいですね。人が気にしないことを取り上げるのがおじさんの特徴です。

 明日は所用で一日出かけるのでブログをお休みするかもしれません。