新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

アフリカで中国に遅れをとる日本ーJBプレスの記事から考える。

今日は久しぶりの晴天です。昨日の夕方から雨が降ったのですが、午前中から晴れてきました。今日は午前中授業だったので、午後はのんびり過ごしています。

 株価の方は一時下げたようですが、もどしているようです。おじさんの持ち株はそれほど大きな動きはありません。ボックス相場がしばらく続きそうなのでほっています。

 さて今日おじさんがいつも見ているサイト(JBプレス)におもしろい記事がでていたので、それについて書きます。JBプレスは海外の記事を掲載してくれるので楽しみにしています。(フィネンシャルタイムスやエコノミストなど)

 ちなみにおじさんが毎日チェックしているサイトは官報・ダイヤモンドオンライン・JBプレス・アゴラ・ブロゴスです。JBプレスは海外記事は別にして国内記事はやや保守的なものが多いです。まあそれは編集方針なので構わないのですが。

 今回の記事は「中国の接待攻勢にアフリカが陥落寸前」というものです。記事の内容は中国がアフリカの政府や軍の高官などを研修ということで招待しているというものです。アフリカ側も中国には警戒するけれど、結局は中国の経済援助に引かれているというものです。

 確かにおじさんのいた大学(中国西南部の地方都市)でも大勢アフリカからの留学生がいました。日本からの留学生はたった3人でした。アフリカ以外でもタイやベトナムの留学生が多かったです。ヨーロッパからの留学生も大勢いました。日本よりはるかに遠いヨーロッパからの留学生の方が多いのです。

 一番多かったのはフランスです。鄧小平やかっての中国指導者がフランスに留学していた関係からかもしれません。イタリア人もいました。もちろんアメリカ人もいます。

 日本の大学に比べて政府の政策なのか、留学生が大勢いました。JBプレスの記事に戻りますが、中国とアフリカ諸国との貿易額は中国の方が日本よりはるかに多いです。それに中国人が大勢アフリカで働いています。それも現場で働いているようです。

 リビア内戦の時も確か2万人くらいの中国人が本国に引き揚げたようでした。これからはアフリカの時代だといわれます。最後の新興国だともいわれます。アジアではミャンマーが最後の新興国だったのです。世界ではもうアフリカ以外新興国は残っていません。

 さて問題は日本です。安倍首相はアフリカへの経済援助は進めるようです。しかし、人的支援は難しいと思います。今欧米に行くのでさえ若者はいやがっています。欧米に行けばその国の言葉を話し、慣れない営業をしなければならないからです。

 まして生活環境の劣悪なアフリカに長期にわたって働く若者を探すのは難しいでしょう。留学生でもそうです。日本の大学にアフリカからの留学生を受け入れたとしても、アルバイトに雇ってくれるお店は少ないでしょう。アジア系以外(欧米は除いて)の人を雇って働いてもらうのには腰が引けるでしょう。

 またアフリカに限って奨学金を出すのも難しいです。政府高官や軍の指導者をどんどん日本に呼んで研修してもらうのも簡単ではありません。日本人社会の仲間意識の裏返しである、外国人に対する警戒感なども壁になると思います。

 その点中国は多民族国家ですから、自分たちと違う民族がいてもそれほど抵抗感はないでしょう。中国人のいいかげんさが逆に外国人を受け入れやすくしている点もあります。と言ってもおじさんが聞いたところでは、中国でも欧米人については尊敬するが、アフリカ人に対してはやはり蔑視感があるということでした。

 それにしても、対アフリカ戦略では明らかに中国に負けています。もしこれからがアフリカの世紀ならなおのこと、政府が率先して留学生を受け入れ、人材を派遣しなければと思います。

 明日は授業がないのでのんびり過ごします。