新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

シニアは人生の総決算ー定年6年目を経過して

今日は午後から雨との予報だったのですが、今のところ曇り空です。今日は午前中はツマクマと義妹が外出したので、留守番です。義妹は今日東京へ帰ります。

 ところで久しぶりに本屋さんに行って雑誌を読んできました。なかなか面白い記事がありました。ある雑誌では安倍政権が減反やTPPを推進すればするほど、支持率は下がらないが地方選挙では負け続けるだろうと書いていました。この雑誌の記事を書いた人も、支持率は高いのに地方選挙で自民党が負けることを知っているのでしょう。

 支持率は全国の選ばれた少数の結果集計ですが、地方選挙はその街に住む大勢の人の意思ですから当然でしょう。国政選挙がないので意思表示できない分を地方選挙で示しているのだと思います。

 それから保守派の雑誌を読むと安倍政権への不満が良く分かります。保守派の雑誌は保守派の読者の総意を代表しているのでしょう。消費税増税・TPPには反対です。逆に原発再稼働には賛成です。ところが安倍さんの政策は全く逆なので期待はずれのようです。

 まあ国民が圧倒的支持を自民党に与えたのですから、安部さんが何をしても責任は全て自民党に投票した人にあるのです。こんなことを書くのが今日のブログではありません。

 先日NHKでシニア世代について特集番組をやっていました。その時は見れなかったのですが、後日見ました。おじさんも今年定年6年目です。やっと定年後の生活になれてきました。そこでちょっとそのことについて書きます。

 おじさんのささやかな経験から言えば、定年後の準備は生まれた時から始まります。と言っても現実にはまず高校入試からです。専門高校に行けばその世界で生きていくことになります。と言っても大学で人生を変えることもできます。

 問題は就職してからです。先述の番組でもある若手の評論家が企業に雇われる人生を否定的に論じていました。しかし、シニアになった今考えると、やはりよほど自分に自信がなければ、大企業や公務員になるのをお勧めします。

 今年金は当てにならないというので年金を払わない人がいるそうですが、シニアになって年金のありがたさをつくづく感じています。年金がなければほとんどのシニアは生きていけないでしょう。夫婦で月20万円使うとしたら年に240万円です。10年で2400万円ですから、年金なしに3000万円の蓄えがあってもあっと言う間です。

 個人年金で生活を補うという人もいますが、個人年金を運用する会社が倒産したり、インフレになって貨幣価値が下がったら対応できません。(政府の年金には物価対応策があります。)

 65歳から年金が出ますが、もし年金がなければ10年ちょっと75歳で預貯金が尽きます。投資で稼ごうとしても失敗すればさらに苦しくなります。次に、具体的な準備は50歳からです。一番悪いのは何とかなるだろうという考えです。

 ただシニアをやって分かったのは、シニアをどう生きるかはそれぞれの個性あるいは性格と関係があると言うことです。企業戦士として生きてきた人とおじさんのような一人でする仕事(授業は1人でします。)との違いです。子供とは大勢接しますが、他の大人と接することは教師の場合余りありません。

 とくにおじさんのような一人で考えたり本を読んだりするのが好きな人は定年後別に一人でいてもさびしいと思ったことはありません。だからこそ中国語も挨拶しかできなくても3年間夫婦二人で中国で平気で生きることができたのです。(一人で中国の一杯5元・・80円の刀削面を食べに行っていました。)

 シニアになって何をするかは難しいです。おじさんも半年だけ定年後同じ職場で働きました。給料は半分以下になったのに責任は以前と同じでした。たまたま半年後に中国に行けたからよかったのですが、仕事量が同じで給料だけ半分ではやる気が失われるのは間違いありません。

 企業でも役職定年とかあって早くから管理職から外れるようです。ただ管理職を長くやっていると現場力がなくなります。おじさんの学校にも校長を定年して教えている人がいますが、どうも上から目線のようです。

 50歳から定年後を見据えるのは、50歳になると大体人生の後半戦が分かるからです。それにおじさんもそうですが、40歳代は子育てや責任ある仕事で何もできませんでした。50歳代になって、大学院にも行くことができたし、日本語教師養成講座に行くことができました。

 今の仕事も中国での仕事も50歳代にやったことのお陰です。それからやはり人間には運というものがあります。あるいはチャンスと言ってもいいです。思い切って全く知らない世界に飛び込んでみてもおもしろいです。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあるです。

 ただ起業や地方移住、海外移住のような全く生活を一変させることはよほど考えて方がいいと思います。生活の基盤は残したまま何かをするのはいいです。起業や移住のために大事な退職金を使うのは極めて危険です。一度財産を失うともう取り戻せないからです。

 起業であってもある限度ないならいいですが、店や事務所を構え従業員を雇ったりするのは危険です。シニアの場合、親の介護や看病、自身や配偶者の病気や介護があるからです。たとえ起業して成功していても前述したようなことでやめなければならないこともあるから
 
 ここまで読んでいただければおわかりかと思いますが、おじさんはおよそリスクは取らない性格なのです。それでは物足りないと思う方はどんどんチャレンジしてみてください。どうもマスコミはおじさんのような慎重派はおもしろくないのか、ほとんど登場しません。

 よく言われるように平凡無事が一番なのです。明日は教会です。