変化するアジア情勢
今日は一日温かい日でした。今日は一日採点です。何とか終わることができました。今日は円高に振れたので株価の下落です。久しぶりの大幅下落でした。
円相場も一方向に進むものではありません。102円を超えるとやはり円買いが入るようです。このまま一進一退の動きが続くと思います。
証券株の下落などを見ると、取りあえず日経平均15500円を上限に上がったり下がったりでしょう。アメリカのクリスマス商戦も思ったほど盛り上がらなかったようです。アメリカの景気回復も限界があるのでしょう。
さてこのところアジア情勢で大きな動きがいくつかありました。一番大きな動きは中国の防空識別圏の設置です。今の段階で攻勢をかけてきた狙いはまだ明らかではありません。
一度発表したとなると簡単には引き下がらないでしょう。日本が強く反発したのは当然ですが、アメリカの対応が注目されます。もちろんアメリカも引き下がらないと思いますが、簡単に日本と足並みをそろえるとは思えません。
もうひとつ大きな動きはイギリスです。シリア問題でもイギリスはアメリカと歩調を合わせませんでした。イギリス議会はシリア介入に反対しました。そのおかげでアメリカも介入が腰砕けになってしまったのです。結局一番得をしたのはロシアでした。
今回も中国が防空識別圏を設置したのですが、それにもかかわらずイギリスは100人近い代表団を中国に送りました。全く防空識別圏問題などなかったような動きです。海外のマスコミもイギリスの中国寄りの姿勢に懸念を示していました。
台湾も中国との経済交流を重視して表立った非難はしていないとありました。韓国はもちろん反発しています。だからと言って日本と共同戦線を簡単に組むとも思えません。中国は東アジア全体に裂け目を作る目的で今回の処置をしたのではないでしょうか。
日本の後ろ盾のアメリカの力の衰え、日韓の不協和、台湾との経済交流の促進、イギリスが中国寄りになっていることなどを総合的に判断していると思います。
もうひとつは北朝鮮の政変です。NO2の高官の側近が処刑されたとの報道があります。またNO2自身の消息も不明です。かれは経済改革促進派です。NO3は軍寄りです。もし、このまま行けば軍の力が強くなる可能性があります。
キムジョンウン氏自身が失脚することはないでしょう。そこまで進めば北朝鮮を統率するトップがなくなります。北朝鮮は世襲国家なので、金一族を排除しては成り立たないと思います。中国も予想外な動きだったようです。韓国はさすがに同一民族なので、情報を素早くキャッチしたようです。
確かに韓国の動きには日本を逆なでするところがありますが、対北朝鮮問題では韓国の力を借りなければ情報を得られないでしょう。取りあえずは歴史問題を棚上げして対中国問題、対北朝鮮問題について協力関係を強化する必要があります。
中国のお得意の戦法は個別撃破です。以前書いた合従連衡策です。今合従が崩れ連衡へと移行しつつあります。アメリカについては二大大国論で迫ってきます。台湾とは経済協力の強化と同一民族です。韓国とは反日でつながるつもりです。
もちろん北朝鮮とは同盟関係にあります。ロシアとも経済協力で行くでしょう。またロシアとはかって日本と戦った歴史を持ちだすでしょう。
日本としては積極的平和主義だけではうまくいかないでしょう。ウィンウンの関係でなければうまくいかないでしょう。中国経済崩壊論や韓国経済崩壊論だけでは合従はうまくいかないでしょう。
複雑な国際情勢の中でどのように日本が進むか難しいところです。明日も成績処理で忙しいです。