日米同盟の未来
今日は一日晴れたり曇ったりの天気でした。思いのほか寒かったです。ところで昨日おもしろいことがありました、2年半前までいた大学の先生から質問のメールがきました。
土下座だけで卒業論文は無理ですと答えておきました。先日半沢直樹のテレビが終わったのに、もうすでに中国の大学生はテレビを見て知っているのです。中国は北朝鮮と違って日本のどのテレビ局でも見ることができます。
中国の大学生も半沢直樹のドラマは興味深かったようです。ところで円安も一服で今日は株式相場もちょい高で終わりそうです。昨日大幅に下落したので買いが入ったのでしょう。
アメリカの雇用統計の発表内容次第では来週も波乱がありそうです。ところで今日は日米同盟の未来について書きます。結論から先に言えば順次解消していくと思います。かって日英同盟というのがありました。当時英国は世界最大の勢力を持つ国でした。
今のアメリカ以上です。日英同盟が一番効果を持ったのが日露戦争の時です。日英同盟のおかげでロシアの艦隊はスエズ運河を通航できず大変な目に会いました。もしスエズ運河を通航できたら、日露戦争の行方は変わっていたかもしれません。
しかし、日本の国力が強くなると英国にとって邪魔になるので結局解消されます。その後三国同盟を結びましたが、日本にとって何の利益もありませんでした。それどころか世界で孤立することになりました。
安倍さんもすでに日米同盟の効果が失われつつあることを知っているはずです。それゆえ同盟強化を計ると同時に自主防衛を目指しているのでしょう。強化の一環が今回の特定秘密保護法案です。この法案をテコにアメリカから様々な秘密情報を得ようとしているのでしょう。
ただこのような努力をしてもアメリカが海外での戦力展開を縮小する流れを食い止めることはできません。また、日本以上に中国の市場はアメリカの企業にとって魅力だと思います。自動車一つをとっても、日本でGMやフォードの自動車が売れるはずはありません。
しかし、中国ではGMやフォードの車をよく見かけました。また以前いた中国のおじさんの街にはHP(ヒュレットパッカード)の大きな工場がありました。中国で買ったおじさんのプリンターはHP製です。中国製品にしては5年近く故障もせず動いています。
アメリカが今すぐ日本を見捨てるつまり日米同盟を解消することはありません。まだまだ日本は有力な市場だからです。アメリカはドライな国です。冷戦の時代、日本はロシア(ソ連)や中国の防壁としての役割が大きかったです。
また当時のロシア(ソ連)や中国はアメリカにとっては市場としては何の魅力もありませんでした。逆に日本は市場として大事なお得意さんでした。今アメリカにとってロシアは敵ではありません。ロシアがアメリカを攻める可能性は0です。
中国も太平洋を超えてアメリカに攻め込む気もありません。米中戦争などSFの世界です。仮に北朝鮮が暴発しても中国は一緒に参戦することはないでしょう。そんなことをしても何の得にもならないからです。逆に中国軍が北朝鮮を韓国や米国と一緒に攻めて、緩衝地帯を作るでしょう。
そんなわけで、中国が直接日本を攻めるのは認めませんが、それ以外は自分たちで解決してほしい。できれば、日本からも撤退したいというのが本音でしょう。ただ急激な変化は東アジアのバランスオブパワーに影響を及ぼすので、じわじわ退いているところでしょう。
原発事故で放射能の汚染がなくてパニックになったくらいですから、日本国内で核爆発が起これば間違いなく大量の放射能がでますから、中国国民は皆沿岸部から逃げ出すでしょう。もちろんそんなことは政府関係者も知っています。
中国はじわじわ日本を攻めてくるでしょう。一番怖いのは偶発的なことがきっかけとなって軍事衝突が起こることです。安倍さんは間違いなく自主防衛を進めようと考えているようです。ただ少子高齢化、財政赤字などの中でどれだけ自主防衛を進めることができるか疑問です。
いつか書きますが、日中の軍事衝突が起これば、日本も中国もそして東アジアはもちろん世界中を巻き込む大混乱になるでしょう。これは日本が勝っても中国が勝っても同様です。
それまで日中両国がにらみ合いながらも平和と安定を保つことができれば、しだいに老いた両国は力をなくし戦争の危機も去るでしょう。それまで平和が続けばよいのですが。少なくともおじさんの寿命が終わりを迎える14年後まで。(14年後80歳になります。)
明日はのんびり過ごします。