落ちた偶像ー政治ヒーローの栄枯盛衰
今日は午前中は寒かったのですが、午後は温かくなりました。午前中は教会の記録を整理して、午後からは本屋さんに行きました。
本屋さんの本棚は正直で、時代を反映しています。今読者が何を求めているのか本屋さんはよく知っているようです。これは今日のブログタイトルとも関連します。
株価の方はちょい安でした。経済ニュースとして注目されるのは日本の経常収支が赤字になったことです。貿易収支はすでに赤字だったのですが、経常収支は黒字でした。これが赤字なのですから危険は兆候です。この先が注目されます。
企業の景気動向も悲観的だと報道されています。なんだか年末になって暗いニュースが増えました。さて、今一番注目されているのは猪瀬東京都知事です。すでに都知事選挙の話がでています。彼は先の都知事選挙で史上最高の得票数で当選したようです。
おまけにオリンピック誘致の立役者の一人です。その彼の評判は今最低最悪です。どう頑張っても人気を取り戻すのは無理なようです。無理に知事を続けてもその影響力は地に落ちています。仮に頑張って知事を続けても次回の選挙で落選するのは明らかです。
そう言えばもう一人のかっての人気者橋下市長の評価も下落の一途です。政治の世界では一度評判を落とすとそれを挽回するのはほぼ不可能です。芸能界と同じように一度人気をなくすともう戻れないのです。
小泉元首相も反原発を主張していますが、かってのような影響力はありません。それでも全く復活のチャンスがないわけではありません。猪瀬知事が辞任すれば知事選挙になります。そうなれば、今舛添さんが候補としてささやかれています。
そう言えば舛添さんも少しづつマスコミに登場するようになりました。東国原さんも狙っているようです。東京都知事選はよほどの有名人でないと当選は無理です。前回の総選挙や参議院選挙でめぼしい候補者はいないので、今が復活のチャンスかもしれません。
アベノミックスを引っ提げて政界に復活した安倍首相はどうでしょう。高い支持率が続いていましたが、年末になって一気に支持率が下落しました。保守派の嫌いな朝日新聞の世論調査でなく、共同通信の世論調査で10%近く支持率が下落し、50%を割り込んだようです。
年明けで安倍政権が支持率を上げる政策があるとは思えません。逆に経常収支の赤字や企業の先行き不安、消費税値上げ後の消費の減少など支持率を下げる要素が山積です。
今日本の保守派は中国以上に韓国に対する反感が強いです。近親憎悪でしょう。中国は何と言っても大国ですし、漢字を始め中国文化の影響は日本の基層にまで及んでいます。それでやはり引け目がありますが、韓国はかって日本が併合していたのですから、やはり格下と思う意識があるのでしょう。
政治家の運命は一寸先は闇のようです。名声を得ても一瞬のうちに失われてしまいます。栄光の時があればあるほど失脚は突然やってきます。安倍さんも今年の夏ごろまでが栄光の頂点だったのかもしれません。
一旦勢いを失うと後は坂をころげおちるように勢いを失くします。安倍さんも含めて官邸の勢力が強かった分次は党の力が強くなるでしょう。政高党低だったのと逆の歯車が動き始めます。
ところが安倍さんに変わるヒーローとなると難しいです。安倍さんが強引な政治を行ったので、今度は調整型の政治家が出る可能性があります。となると谷垣さん辺りが地味だが堅実ということで来年の夏ごろに注目されるかもしれません。
去年の今頃には想像もできなかった展開です。安倍さんの失敗の原因は特定秘密法案に国民があそこまで不安を持つと思わなかったからでしょう。好事魔多しです。やることなすこと皆うまく行ったので、今回もうまくいくと思ったのでしょう。
素人政治評論家のたわごとなので全く違った展開になるかもしれません。その時は不明を恥じながら、その原因について書きます。明日は授業です。