好事魔多しー安倍さんの挫折の可能性
今日は昨日とは変わって曇り空です。今日は午後から長女が来るので午前中にブログを書いています。
11月の時点での安倍さんの年内の課題は五輪・TPP・農業・規制緩和でした。それに新成長戦略を打ち出して第三の矢を飛ばすつもりでした。
ところが、まず五輪は肝心の開催地東京のトップである猪瀬知事があの体たらくです。安倍さんとしては早く辞任して次の都知事と話したいところでしょう。ところが猪瀬知事がいつまでも粘れば五輪についての国と都の協議ができません。
それに五輪招致で猪瀬知事が奮闘しただけにシラケムードが漂う可能性があります。逆に言えばもし五輪招致の前に今回の事が発覚していたら五輪招致はできなかったでしょう。
次がTPP問題です。年内に決着がつけば年明けから対策を立てることができたでしょう。しかし、年内の解決が難しくなり解決への情熱が薄らぐ可能性もでてきました。下手をすると夏ごろまでも解決しないかもしれません。国内の反対を押し切って進めたのに少しも進展がないとなれば不満が噴出する可能性があります。
アメリカも韓国も中国に民間企業が飛行計画を提出するのを認めてきました。おまけに頼みの東南アジアの国でも飛行計画を提出するようです。こういうものは流れなので、一気に他の国も右ならえする可能性があります。
安倍さんは中国から東南アジアへという政策を進めました。しかし、東南アジアの国々では問題が起こっています。一番日本に接近していたフィリッピンは今回の台風被害で大変な損害を被ったようです。復旧の費用だけでも膨大になるでしょう。
東南アジアで古くから民主主義が根付いているタイも国内的には混乱状態にあります。デモ隊が政府施設を占拠する状態で民間企業がどんどん進出するのは難しいでしょう。インドネシアも経済に陰りが見えてきています。インドだけは少し立ち直ってきているようです。
経済週刊誌でも東南アジアへ進出という記事が減りました。嫌中派の人には申し訳ないのですが、日本企業は着々と中国に工場を作っています。それにイギリスも大勢の企業経営者を引き連れて中国に乗り込み商談を展開しています。
小泉政権の時代、拉致被害者を連れて帰り、金正日さんと会談することで支持率を一気に上げました。安倍さんは支持率回復の切り札としてそれを考えていたのかもしれません。そもそも安倍さんが脚光を浴びたのはこの問題からだったのです。
特定秘密保護法案のために手を取られて安倍さんは税制問題が手薄になりました。おかげでマスコミから「家計から企業へ」というタイトルを付けられました。
これだと安倍政権は家計を犠牲にして企業を助けるのだという印象を与えてしまいました。とくに今一番売れている軽自動車の税金を上げるそれも一気に1.5倍にするというのはいただけません。
軽自動車を使用しているのは高齢者や女性、地方の農業従事者などです。本来保守的な層を敵にまわすことになります。都会の大企業サラリーマンはアベノミックスで恩恵を被っていますが、安部さんを支持してくれるとは限りません。そんな人は無党派でしょう。
来年が安倍さんの正念場になります。何もしなければ支持率はどんどん下がるでしょう。税制であれほど冷遇され、年金を下げられ、医療費負担が増加するシニアや庶民が安倍政権を支持するとすればまさに保守派の好きな自虐史観(虐められるのを喜ぶ考え方)でしかないでしょう。
明日は所用で教会はお休みです。ブログを書けないかもしれません。