新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

2014年の世界経済のポイントー日本を中心に

今日は曇り空でした。一日だらだらと過ごしています。木曜日まで授業がないし、試験も終わったので特に授業準備もありません。

 現代文は予習が必要ですが、古文とくに漢文は予習がほとんど不要なのです。2000年以上前の作品がほとんどなので、解釈に変更があったりするはずもないからです。それに専門学校なので、そんなに難しい文章はやりません。今週から2年生は「五十歩百歩」の故事についてやります。

 株価や対ドル相場は低迷です。株価の方は150円程度の値下がりです。企業の景気動向に対する見通しは好転しているようですが、全く相場は反応していません。株式相場が反応するのは国内のニュースでなく対ドル相場です。海外の投資家が中心となっている今、日本の景気動向などどうでもよいのです。

 それに日本の景気動向が上向きなのは円安のおかげです。輸出産業を中心に円安効果が出ています。ですから外国為替動向次第で、株価は動くのです。企業業績は対ドル相場次第なのです。

 さて今日は2014年つまり来年の世界経済を見るポイントについて書きます。元ネタはフィネンシャルタイムズです。JBプレスというサイトに出ていた記事です。記事の名前は「2014年のバラ色の予想に注意」というものです。

 ここではいくつかの2014年を占うポイントがでています。それがどうなるかで世界経済は変わると思います。もちろん今回のような海外の政変が経済に影響を与えることもあります。しかし、参考になると思うので書いてみました。

 日本と一番関係が深いのが「アベゲドン」です。「アベノミックス」はよく知られていますが、「アベゲドン」は余り聞いたことがないでしょう。安倍さんとハルマゲドン(終末)を組み合わせたものです。簡単に言えばアベノミックスが失敗に終わった場合の悪影響についてです。

 海外ではすでにアベノミックスの失敗を見通してその影響について考えているようです。アベノミックスの失敗は財政赤字に大きな影響がでるでしょう。問題を読み解くカギは対ドル相場だと思います。円高に振れればアベノミックスは失敗に終わるでしょう。

 次に中国のバブル崩壊です。中国経済はいつもバブル崩壊の危険性を内包しています。中国でのバブルの崩壊は世界中に影響を与えるでしょう。また経済だけでなく東アジアを中心とする政治状況にも影響を与えます。日本の国際問題で一番難しいのが対中問題です。

 新興国経済の展開も取り上げられていました。アメリカの出口政策の影響で新興国から資本がアメリカへ逆流する心配があります。アメリカ経済ではアメリカ国債のアクシデントも危惧されていました。新興国や中国の経済が不確定な現在、世界経済をけん引するのはアメリカしかありません。

 原油価格のピークアウトも取り上げられていました。シェルガス革命はアメリカだけでなく世界中に広がる可能性があります。現在商業ベースに乗っているのはアメリカだけですが、中国にもシェルガスが多く埋蔵されています。ただ中国には現在それを取りだす技術がないようです。

 技術はあっと言う間に広がります。もしそうなればイランの経済制裁解除と相まって原油価格を引き下げるでしょう。そうなれば日本経済には好影響でしょう。しかし、同時に石油収入によって国内経済を安定させている産油国の政情が不安になります。

 日本は余りヨーロッパとの貿易がないので、欧州のデフレ傾向については影響が少ないと思います。今アジアが一番難しいと思います。中国・韓国・北朝鮮・日本の関係も微妙です。日本は東南アジアを味方につけようとしていますが、東南アジア諸国は程度の差こそあれ二股をかけているでしょう。

 中国・日本のどちらからも援助がほしいわけですから、どちらにもつかず離れずと言ったところです。ですからいくら安倍さんが頑張っても、どっちつかずになると思います。中国は確かに高飛車ですが、インドシナ半島の諸国とは地続きでしから、反中国の立場を鮮明にするのは賢いやり方ではありません。それに日本・中国の両方から経済援助が欲しいででしょう。

 日本独自の問題としては来年増税の影響やTPP参加問題などがあります。もしインフレが進まず円高になればアベノミックスは完全に失敗ということになるでしょう。そうなれば支持率も下がり政局ということになります。

 次の首相になりたい人は大勢いますからどうなるのでしょう。原発再稼働も来年夏以降の大問題です。今小康状態の日本経済、来年は全く予想不明です。

 明日ものんびり過ごします。