新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

自衛隊装備を巡る見当はずれのコメント

今日は晴天でした。このところぐずついた天気だったので、うれしいです。午前中は掃除や洗濯のお手伝いです。学校の方は1月中旬までお休みです。

 株式市況はちょい高でした。円安傾向なので日経平均16000円まで行きそうです。今年の相場もあとわずかです。来年はどうなるか全く不明です。取りあえずおじさんとしては持ち株を継続して保持することになりそうです。

 さて今自衛隊の装備を巡って様々な問題が持ちあがっています。尖閣問題を踏まえて防衛費をアップするのはある程度仕方のないことでしょう。冷戦時代は旧ソ連の侵攻を前提に北海道に主力を振りむけました。今はロシアが侵攻する可能性はないので防衛の中心は西日本にあります。

 実際中国と緊張関係にあるので当然でしょう。航空機や艦船を増やすのも理解できます。肝心の陸上の装備で機関銃の性能疑惑が登場しました。日本では航空装備はほとんどアメリカからの供給で、艦船は国産です。

 陸上装備とくに旧歩兵現在の普通科装備に問題があるようです。機関銃の性能に関する実験データーの問題以外に国産機関銃には問題があるようです。実際に戦闘で使う可能性は今のところないのでよいのですが、以前から国産機関銃は欠陥があると言われています。

 ほとんどの方はご存じないと思いますが、国産の機関拳銃は完全に失敗のようです。国産を目指したのですが、素人のおじさんが見ても設計の目的が分かりません。海外にはすぐれた短機関銃サブマシンガン)が多数あるし、現実に警察も海外のサブマシンガンを装備いています。それなのに、なぜ今頃あのような機関短銃を装備したのか分かりません。

 世界のサブマシンガンのレベルから考えても中途半端です。今頃機関拳銃という武器の分野はほとんどありません。あの程度の機関拳銃を装備するくらいなら、定評のあるイングラムとかウジを装備する方がいいです。

 拳銃は海外からのライセンス生産なのですから、サブマシンガンもそうしたらよかったのです。どこの国でもその国の文化や歴史と装備は関係しています。日本の場合、江戸時代を通じて銃に関する進歩がなかったので、どうも銃器は苦手なようです。

 自動小銃も拳銃も機関銃もサブマシンガンも一層全て海外のライセンス生産にするか、海外のものを参考に作った方がよさそうです。先日カラシニコフ氏が死亡ししたようですが、彼の作った自動小銃は今でもそのコピーが世界中で使われています。

 ソ連の銃の文化は頑丈・簡単・粗雑です。誰でも簡単に操作でき、泥の中でも砂漠でも乱暴に扱っても、訓練もしていない素人でも使えるものです。日本の銃の文化は逆です。精巧で繊細、十分な訓練なしには扱えない芸術品のようなものです。

 一方艦船は戦前戦艦大和を建造したくらいですから伝統は十分です。特に潜水空母と言われるくらの航空機を搭載した潜水艦を建造するくらいですから潜水艦はすごいと思います。航空機はジェット機時代に遅れたし、最新の航空機器についても遅れているようです。

 戦車を減らして戦闘車両に切り替えるようです。日本の自衛隊は国土防衛が主たる任務なので、日本の国情にあったものを持つのが当然でしょう。ただ戦車についても戦前から世界に遅れていたので、どうでしょうか。戦後一度も実戦経験がないので、何とも言えません。

 戦車を減らすことについても異論があるようですが、日本の戦略が西方の国境防衛となると戦車の出番は少ないでしょう。水陸両用戦車を採用するようです。もちろん奪われた島を取り返すために必要でしょうが、取り戻した後また相手が侵攻してきたらどう対処するのでしょうか。

 戦闘が拡大した場合の戦略はあるのでしょうか。防衛装備を増やすのは分かりますが、長期的な戦略なしには装備の数だけ増やしてもどうにもならないと思います。敵基地攻撃も検討しているようですが、敵基地攻撃には十分な情報を入手することが必要です。

 北朝鮮であれば一番情報も持っているのは韓国であり、次が中国でしょう。アメリカも持っていると思いますが、それは偵察衛星など電子機器による情報です。しかし、一番有効なのは人間からの情報です。(ヒューミントとも言います。)

 今のように韓国や中国とにらみあっていてはとても敵基地攻撃の正確な情報を得るのは難しいと思います。目標についての正確な情報なしに武器だけ揃えても無駄です。

 今回の韓国への銃弾提供についても日本政府の対応はまずいです。人に物を贈る時は相手のメンツが立つようにしなければなりません。これが日本の伝統です。人に物を贈る時には「つまらないものですが。粗末な物で恐縮ですが」と言います。

 相手が困っている時ほど相手のメンツが立つようにしなければなりません。一万発というと大変な数のようですが、250人近い兵士が持つとなると一人40発程度です。一回自動小銃を発射すればすぐになくなる量です。韓国側がその程度の弾薬も不足していたのです。

 困った時ほど相手が気を使わないようにしなければなりません。このところ自衛隊の装備をめぐって問題が起こっているようなのでちょっと書いてみました。

 明日も家の掃除などです。