新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

国内世論と海外の評価のかい離ー悪夢のデジャブ(既視感)

今日は小雨が降って冷たい一日でした。今日も窓ふきなど家の仕事をしました。孫たちは帰りました。株式相場は大納会でした。大幅高で今年は終わりました。株式を保有していた人はほくほく顔で年の瀬を迎えたことでしょう。

 円相場も105円台で終わりました。結果オーライですから今年は安倍さんの経済政策が成功だったと言えるでしょう。ただ円相場がどこまで上昇するかは不明です。また株式相場も山高ければ谷深しなので、何かをきっかけに一気に下落する可能性もあります。

 さて今日は安倍参拝の最後のコメントです。タイトルに書いた通り国内世論と海外の論調とは全く異なっています。国内世論は国内のことだし、亡くなった方を追悼するのは良いことだ。あるいは、海外から言われ筋あいではない、何をしようと日本の勝手だと言うものでしょう。

 世界中が非難することで益々国内世論が強硬化している気もします。一方ではアゴラに次々に掲載されているように、このグローバル化した時代日本の国内世論だけを見て良いのかという意見もあります。海外在住の日本人の方からもそのような意見があります。

 実はおじさんは過去にこのような国内世論と海外の評価が極端にかい離した例を思い出しました。思いだされる方もあると思いますが、リットン調査団の承認を巡る国際連盟の決議です。この時日本を除くすべての国が報告書を承認するとし、日本だけが反対しました。棄権はシャム(タイ)だけでした。

 この時も日本の世論は国際世論に反発しました。リットン調査団の報告は満州を巡るものでした。当時の日本にとって満州は生命線であり、これを放棄することはありませんでした。国内世論は一致して反発したのです。もし当時のマスコミが世論調査をしたら日本の政策支持があ90%を超えたでしょう。

 その後日本は国際連盟を脱退し国際的な孤立の道をたどり最後は全てを失ってしまいました。国際的に孤立しながら、生き延びていくのは極めて困難です。現在国際的に孤立しているのは北朝鮮とイランでしょう。イランはアメリカと妥協しています。

 日本の国内世論はまもなくアメリカも仲直りしてくるだろう。ヨーロッパなどどうでもよいということでしょう。中国韓国などはほっておいてよいと言うのでしょう。今アベノミックスで日本は高揚感にとらわれています。

 国際連盟を脱退した当時の日本も強国日本の自信に満ちていたと思います。一番大きな誤さんはアメリカが予想以上の強硬姿勢を貫いたことでしょう。当時と現代とでは大きく様相を異にしています。

 しかし、日本の外交が国内世論に押されて海外の評価を無視した結果悲惨な結果を招いた過去があります。おじさんが怖いのは安倍さんの参拝ではなく、それを支持するネットの世論です。海外では日本で国内世論の支持が高まれば高まるほど警戒感が高まると思います。

 まあ棺桶に足を半分突っ込んだおじさんが何を書いても無駄でしょう。ネットを重用する若者は行け行けどんどんなのでしょう。70近いおじさんが戦争に行くことはありませんが、若者は戦争に行く可能性があります。

 そんな取り越し苦労をする必要はないのかもしれません。若者のことは若者に任せておけばよいのでしょうか。80年破たん説をおじさんはとっています。敗戦後すでに70年近くなります。後10年近くで80年になります。今のコースをたどれば間違いなく10年後には過去の歴史を繰り返しそうです。

 もうこの問題について書くのは終わりです。サイトを見ても意見は真っ二つです。どうも何を書いてもすれ違いのようです。明日も家の仕事です。