新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

株式相場の崩壊ーこれかどうなる。

今日は午前中はとても寒かったです。明日からまた授業なので、今日は午前・午後を使って問題の検討。解答用紙作り・模範解答作りをしました。

 さて、昨日の夜アメリカの株式相場が大幅下落していたので、今日の下げは予想通りです。問題はどの程度下げるか、またどんな展開になるかでした。

 朝方下がって午後から上がるというのが一番理想的な形です。値段で言えば、午前中200円安くらいで、後場70円高くらいで終わると下げ止まりということになります。

 例えば、前場から昼にかけて下げ止まったのに、終値で大幅安と言う今日のような展開は一番悪い展開です。それも600円近い下げとなるとこれはただ事ではありません。

 おじさんの経験から言えば、相場が壊れたと言える状態です。去年から今年にかけて二つの山がありました。まず5月までのロケット相場です。この時は5月で相場が壊れてえ半年して回復しました。次は11月から12月の上げ相場です。

 これも1月からの下げで一気に相場が壊れました。前回は景気回復期待の中でアベノミックスへの期待と異次元緩和期待で上昇しました。11月からの上げ相場はアメリカ経済の復活と金融緩和の出口政策に伴う円安期待で上げました。

 今回の下げは5月の下げと違います。5月の下げは行きすぎた値上がりを調整する意味でした。だからこそ半年で回復したのです。ファンダメンタルに大きな変化はなかったのです。

 ところが今回の下げはアメリカの金利政策に関連して、新興国の経済不安が根本にあります。アメリカは外交だけでなく金融政策においても一国主義が貫こうとしています。簡単に言えば新興国経済がどうなってもアメリカには関係ないという態度です。

 イラクアフガニスタンからの撤退、シリア問題からの撤退などすでに世界レベルでそれが示されています。これは民主共和と言った政党を超えた動きでしょう。

 さらに問題が起きそうです。以前から指摘している人もいたのですが、アメリカ経済がおかしくなりつつあります。昨日のアメリカの株式相場の下げはそれが原因だと言われます。

 もしアメリカ経済がおかしくなれば世界中に波及します。アメリカ経済と関係の深い日本への打撃も大きいでしょう。もちろん中国もただでは済みません。

 アメリカが出口政策をストップすれば円安傾向が止まります。それは玉突きのように日本経済にも影響を与えます。安心できる通貨として円が買われるでしょう。円高です。それにアメリカ向けの輸出の減少も加わり日本経済を襲います。

 再びデフレに戻る可能性もあります。インフレ期待から株式を買っていた人も買いをやめるでしょう。12月の段階で年明けの株価上昇を見込んで信用で株を買っていた人は、担保割れで追加の必要がでてきているはずです。(追証

 ニーサで株を始めようと思った人も出鼻をくじかれた状態です。安倍政権はこの危機をどう乗り越えるのでしょうか。そもそも安倍政権は今回の出来事を危機と感じてないかもしれません。

 何だか日本全体をふんわりムードが漂っています。危機感を抱いている人は少ないでしょう。「災害は忘れたころにやってくる。」という格言の株式版です。

 多分まもなく戻しがあると思います。早くて水曜・遅くても金曜くらいでしょう。取りあえずは今日のアメリカの市場が注目されます。もし反発すれば日本の市況も一気に14500円台まで戻すでしょう。

 もしずるずるアメリカ市場も下げるようならあ13800円台まで明日下げるでしょう、もし1ドルが100円を割り込むようなら明日も全面安です。

 投資家の中でアベノミックスなど信じる人は誰もいなくなりました。こんなことは去年の春から分かっていたことです。安倍さんを信じて12月に株式を買った方は誠にお気の毒です。

 投資は自分の経済観相場観なしには成り立ちません。マスコミや投資会社の分析を信じていたらひどい目にあいます。

 明日の相場が注目されます。明日は授業です。