コインは円形かー東京都知事選挙考
今日はうす曇りでおまけに肌寒かったです。今日は家の整理などをして過ごしました。株価はアメリカの株式市況が上昇していたので、値上がりを予想していたのですが、予想通りでした。
今はそれぞれの市場が単独で動くことはありません。一点集中でアメリカの市場次第で世界中の市況が決定します。当然日本の市場も対ドル相場次第です。
さて東京都知事選挙は舛添さんの当選で決まりました。まあ早い時点で予想された通りです。しかし、詳細に見れば別の風景が浮かびあがります。タイトルの「コインは円形か」は教科書に載っていたお話です。普通に考えればコインは円形で「コインは長方形だ」などと言ったら笑われるとまず作者は言うのです。
しかし、自動販売機はコインを縦に見れば長方形だと言うことを利用しているというのです。もしコイン投入口を円形に作ったならば使い勝手がとても悪いでしょう。つまり視点を転換することの重要性を作者は取り上げているのです。
今回の都知事選挙の結果を良く見てみると一見舛添さんの圧勝のように見えます。事実舛添さんは200万票次点の候補者は90万票強ですから当然です。しかし、宇都宮さんとその次の細川さんの得票を合算すると200万票をちょっと下回るくらいです。
もし宇都宮さんが立候補を取り下げていたら、午後8時に当選確実が打ち出されることはなかったでしょう。１＋１が２以上になったでしょう。舛添さんが200万票として次点以下の二人の合計190万との差は見かけ以上に接近しているのです。
もうひとつの特徴は世代ごとに支持が異なる点です。若者では田母神さんの支持が相当高いです。逆に70歳代の人の支持はとても少ないです。これは戦争体験の有無と大きく関係しているでしょう。70歳代の人は田母神さんの主張に危険だと考えているのです。
実際に戦争になれば戦うはずの若者が田母神さんを支持するのは戦争の怖さをしらないからだと思います。現実に戦闘となれば、その結末は戦争に勝利しても悲惨なものなのです。
ゲーマ感覚で若者は戦争を考えているのでしょう。あるいは閉塞された現状を打破するものとして、戦争を考えているのかもしれません。どの時代でも若者は年長者と反対のことを考えるものです。
これからどのような時代が来るのでしょうか。もし田母神さんが主張するような日本核武装の時代になれば、それは日本が破滅する時代でしょう。今の世界情勢の中で日本が核武装すれば、世界中から非難され、国連から制裁を受け孤立するでしょう。
おじさんが生きている時代にそうならないことを願っています。明日は忙しいのでブログは書けません。水曜日は授業です。
