アンネフランク著書破棄事件の波紋ー重大性の認識を
今日はうす曇りから晴れに転じました。午前中は庭の整備で午後からはツマクマの所用のお伴です。予定がずれて、結局夕食を外食したので先ほど帰ってきました。
株式相場は一時200円近い下げの後80円台の下げで終わりました。円相場も1ドル101円台まで円高が進みました。どうもウクライナ情勢が響いているようです。下手をするとウクライナ内戦の可能性もあります。そうなればロシアの軍事介入も考えられます。
さて、今回のアンネフランク関連の書籍の破棄事件の波紋がどんどん広がっています。今日本は安倍政権の保守的な姿勢のため世界中から警戒されています。
この時期に安倍政権の姿勢に共鳴する極右がナチスに親近感を持ちだしたとなると全ヨーロッパを敵にまわすことになります。これもある方が書いておられましたが、ドイツと言うと親日と反射的に出てくるがナチスの時代本当はそうではなかったそうです。
これは日本人には知られていませんが、おじさんも以前書いた通りです。ドイツは親中国なのです。フランスもそうです。中国の共産党の指導者が大勢フランスに留学しました。革命を経験したフランスは中国共産党と親和性が高いのです。
おじさんのいた大学でもフランスからの留学生はロシアと並んで多数いました。それ以外はタイからの留学生やベトナムからの留学生が多かったです。
アンネフランクは反ナチの象徴的な存在なのです。ヨーロッパ諸国は日本とくに安倍政権が先の大戦の評価を変えようとしていることに警戒感を抱いているのです。なぜなら日本は先の大戦で東南アジア諸国の独立を助けたという歴史観を主張しつつあります。
しかし、独立されて植民地を失ったヨーロッパ諸国は東南アジア諸国の独立を喜んでいるわけではないのです。また先の大戦で捕虜になってひどい目にあった兵士も生き残っています。日本ではオランダと言えばこれも親日国だと思われがちですが、先の大戦でひどい目にあった兵士たちの間では日本を憎む動きもあるのです。
安倍政権も今の微妙な時期にこんなことをされて困っています。ヘイトスピーチを取り締まらないことへの反発がヨーロッパ諸国にはあると思います。さらに言えば、かってナチスはナチスに反対する思想を取り締まるため反ナチ思想をみなされる本を焼きました。
本を焼くものは滅びるというのが世界の常識です。秦の始皇帝は焚書坑儒をやりました。秦は始皇帝が死んだ後すぐ滅びました。焚書をしたナチスもほろびました。本を焼くのも本を破り捨てるのも同じです。言論や思想に対して暴力で答えることは許しがたい暴挙なのです。
そのことを知っている安倍政権は警視庁捜査一課を動員して捜査しているようです。これはテレビで見たことですが、本来殺人犯を追いかける捜査一課を動員したのは政府の強い意志の表れだと言っていました。
犯人像については全くおじさんも不明です。一部の人が言うように保守派の人ではなく、保守派を困らせるための陰謀なのかもしれません。あるいは単なる愉快犯なのかもしれません。
ただ現在の右傾化の影響を受けて、面白がってやっていると考えるのが一番普通の考えだと思います。一番怖いのは模倣犯がどんどん出ることです。
安倍政権にはおじさんは反対ですが、安部政権が困るからと言って、本を破棄することを認めるわけにはいきません。本を傷めるものは自分の心をも傷つけるのです。
何とかこの動きが早く止まるのを願っています。明日も忙しいです。