新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

親露・親米どちらを選ぶー安倍政権の選択

今日は午前中は薄曇りでしたが、午後から晴れてきました。気温も上昇しました。しかし、金曜日くらいからまた寒くなるようです。

 昨日は花粉症がひどくてダウンしてしまいました。それでブログもお休みしました。今日は一日中マスクをしていたので大丈夫でした。

 ウクライナ危機も一時の緊張が解けて株価はアメリカ相場に引きずられて上昇しました。円高も一段落です。日経平均は200円高くらいいくと思ったのですが、やはりウクライ情勢に不透明感があるので、上値にも限界があるようです。

 おじさんの持ち株の一つの電機株がこのところ上昇傾向にあるので、楽しみです。いつも書いているように1000株10万円の利益水準に近づきつつあるので、楽しみです。

 さて、ウクライナ情勢は日本の外交というより安倍政権の外交姿勢に大きな影響を与えつつあります。安倍政権はアメリカのオバマ政権から嫌われつつあります。中国・韓国に続いてアメリカからまで嫌われたらどうしようもありません。

 そこで安倍さんは(うわさでは森元首相の入れ知恵らしいそうですが)ロシアへ接近しています。ソチオリンピックの開会式に他の欧米諸国が欠席したのに安倍さんは出席しました。おまけにプーチン大統領とも会談しています。

 米・中・韓の首脳から拒否されている中で活路を見出したようです。しかし、今回のロシアのウクライナへの介入は安倍さんにとっても予想外だったと思います。

 とりあえずウクライナ情勢は小康状態を保っていますが、欧米諸国はますますロシアへの警戒感を強めています。日本が欧米諸国と足並みをそろえなければ、日本と中・韓の対立にも影響してくるでしょう。

 問題は中国の動きです。もし中国が欧米と足並みを揃えてロシアを非難しているのに、日本だけが態度をはっきりしなければ、一気に情勢は日本に不利になります。中国はロシアを弁護して見かえりを得る方が有利か。欧米と足並みをそろえて、欧米の支持を集めた方が有利か様子をうかがっています。

 中国の場合ヨーロッパ諸国とは貿易で強く結びついているので、反発されても限度があります。しかし、中国のアジアでの勢力拡大に神経をとがらせているアメリカの動向は気になります。

 シリア問題では中国はロシアと共同歩調を取りアメリカに煮え湯をのませました。今ここで中国はオバマ政権に恩を売っておくのも悪くありません。中国でのテロ事件をテコに反テロで共同歩調を取ることもできます。

 日米の間にくさびを打ち込むチャンスです。ところが日本の場合取るべき手段が限られてきます。ここでロシアを援護すれが、間違いなく欧米の日本を見る目は厳しくなります。もし再度安倍さんが靖国参拝などしたら、某べい諸国は「失望」どころではなくなるでしょう。

 TPPでのアメリカの譲歩などあり得なくなります。さりとてここでロシアカードを捨てれば今度は完全に孤立してしまいます。ロシアも中国やアメリカをけん制するために日本と歩調を合わせているのです。それを袖にすれば日露平和条約も4島返還も完全になくなります。

 中国は、日本がロシアに付けば躊躇なくアメリカと歩調を合わせるでしょう。そうなれば、日ロ対米中の対立ということになります。まるで日ソ不可侵条約の時代のようです。日ソ不可侵条約で北を固めた日本は南に売って出てアメリカと衝突します。

 そして、固めたはずの北のソ連は日ソ不可侵条約を一方的に破棄して攻め込んできました。もしこの歴史に学ぶなら、対ロシア制裁で欧米に足並みをそろえるべきでしょう。ロシアカードを捨て、アメリカに頭を下げて日米同盟を強固にすべきです。

 アメリカのオバマ政権は確かに弱体化していますが、弱体化した政権に冷たくして次の政権にかけるというのは得策ではありません。次の政権担当者はちゃんと日本の動きを見ているのです。

 今回のウクライナ騒動で日本がロシアに強い姿勢を取らなかったことは欧米諸国は見ています。このままウクライナ騒動が鎮静化しても一方的に日本を支持する動きにはならないと思います。安倍政権にとって厳しい評価が下されるでしょう。

 故事でも「危機における友が真の友」とあります。国内的には高い支持がありますが、一連の安倍政権の動きから欧米諸国は安倍政権に危機感を持っていると思います。ブログなどでは相変わらず中韓蔑視の書き込みばかりですが、報道される記事などを見る限りそうとも言えないようです。

 間違いなく言えるのは中韓両国の経済が破たんし北朝鮮の政治体制が破たんしたら日本にとって大変な災いとなることです。それ以上に世界恐慌の引き金になるでしょう。

 中韓それに北朝鮮崩壊期待論の本や雑誌の記事があふれていますが、これは「うれしや楽しや隣の蔵焼けた」と同様の他人の不幸を喜ぶ下劣な心理です。隣の蔵が焼けたら自分の家まで延焼する可能性があると考えるのが常識なのです。

 明日もツマクマの所用のお伴です。