新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

勢いを増すロシア外交ー歴史は繰り返す

今日は午前中晴れていましたが、午後から曇ってきました。今日はのんびり過ごしました。このところ株式相場も復調です。とは言ってもおじさんの持ち株の方はそれほどでもありません。ただ電機株が少し値上がりしています。それに某電力会社が復配するとの報道でうれしいです。

 電力会社は無配が続いていました。まさか電力会社が無配になると思わなかったので、退職時配当狙いで相当購入していました。それが無配です。予定がくるってがっかりだったのですが、復配を発表したので有り難いです。

 さてウクライナ情勢は徐々に変化しつつあります。どうもロシアは強気で進んでいるようです。最大の理由は西側諸国の足並みがそろわないからです。

 アメリカは経済制裁を決めました。シリア外交ではアメリカは腰砕けしてしまい評判を落としました。そのリベンジというわけでもないのですが、今回はEUに先んじて経済制裁を決めました。

 ロシアとアメリカは直接的な経済関係がないので経済制裁を実施しやすかったと思います。ヨーロッパ諸国は天然ガスをロシアに依存しているので、そう簡単に経済制裁をしにくいのでしょう。

 それに一応クリミア共和国からの依頼で軍事進出をしているという説明もできます。またロシア系住民を保護すると言う理由もつきます。ただウクライナとしては、自国の一部が勝手にロシアと併合されるのですからたまったものではありません。

 簡単に言えばEUアメリカの間で対ロシアで足並みが乱れているのが、ロシアを勢いづかせているということです。それに国連ではロシアは拒否権を持っているので、国連制裁などということは考えられません。

 日本政府もロシアに対して強硬姿勢を取りませんでした。対ロシア接近政策が安倍政権の外交方針なのです。以前対ロシア非難を繰り返えした保守派の人はどうしたのでしょう。対アメリカ非難は少し出ているのに、ロシア接近については沈黙を守っているのです。

 もちろん中国はロシア寄りの姿勢をとっています。アメリカとロシアが対立すれば当然中国を味方につけようとするでしょう。中国にとっては漁夫の利があります。アメリカは中国は無条件に味方をしてくれるとは思っていません。

 対日本問題でもアメリカは中国非難へと進めないでしょう。中国もそれを見込んでいます。もしアメリカがまたロシアに煮え湯を飲まされた時ロシアも憎いけれど、協調路線をとらなかった日本を恨むでしょう。

 たとえ対ロシアとの間がうまく行ったとしても、日米同盟には隙間風が吹くでしょう。これはアメリカ民主党だけでなく共和党でも同じ認識となるでしょう。

 民主党以上に共和党はロシアに強硬姿勢をとると思います。その時日本がロシア接近策をとっているようならアメリカと日本の間には隙間風が吹くようになると思います。

 いよいよ歴史が繰り返されつつあります。ソ連フィンランドに侵攻して占領してしいました。ナチスチェコに侵攻しました。日本はソ連と不可侵条約を結び裏切られました。敗戦間近になってもソ連の仲裁を信じていました。

 日ソ不可侵条約で東南アジアに向かいました。中国との対立は当時もありました。中国はアメリカに救いを求めアメリカは結局日本と手を切り中国を支援しました。

 今まさにそれが繰り返されそうな状況です。歴史に学ばないものは滅びると言います。まさに今その状況が繰り返されようとしています。それにしても中国や韓国をあれほど蛇蝎のごとく嫌うネット右翼の人が今の状況を黙っているのが不思議でなりません。

 明日は日曜日なので教会です。