新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

マイルドヤンキーは地方の救世主となりえるか。

今日は春なのに肌寒い天気でした。晴れたり曇ったり小雨だったりしました。取りあえず今は晴れています。

 今日は一日家事のお手伝いです。お参りは仏壇のある長兄が留守なので中止です。アメリカの株価は昨日は急反発したようです。月曜日の日本の株価も今度は間違いなく上昇すると思います。ただ、上昇の程度は何とも言えません。

 やはりアメリカの出口政策とクリミア情勢次第でしょう。段々米ロ両国の関係が険悪になってきているので気がかりです。今更ロシアがクリミアを手放すはずもないので、どこかで現状追認とならざろう得ないと思います。

 今日は最近話題になっている「マイルドヤンキー」について書きます。数日前ヤンキーがいなくなったと書きました。それでは以前ヤンキーだった人はどうなったのでしょう。マイルドヤンキーはかってヤンキーだった人の成長した姿だと思います。

 マイルドヤンキーが現在注目されるようになったのは、彼らが地元に残っているからです。ところでマイルドヤンキーの定義はいろいろありますが、簡単に言えば次のようになると思います。

 まず地元出身で地元に仕事を得て地元に居住し、結婚して結構子だくさんだということです。それに地元に愛着をもっていて人間関係も地元中心で、小中学校での付き合いを大事にしているようです。学歴も収入のそれほど高くありません。ITなどにも興味がなく政治的には保守的ということになります。

 これだけ見れば地元にとってはありがたい存在ということになるでしょう。しかし、そんなに喜んでばかりもおられません。逆に地元から出て行った人のことを考えてもらえば分かると思います。

 ほとんどの地方は有力な大学がありません。また就職先も地方には大企業がほとんどありません。だから学力が高く、経済的にも恵まれた若者は都会にでました。かっては、ヤンキーであっても大企業の地方工場などに現場作業職として採用されました。それだけ地方にもたくさん工場があったのです。

 ですからヤンキーであってもかっては結構安定した収入があったのです。もちろんヤンキーでなくても地元で就職してそれなりの収入を得ることができました。

 今は海外へ進出してそれもありません。おまけにヤンキーを沢山採用した建設業も衰退しました。ですから都会の大学それもかなりレベルの高い大学に進学できなけば高収入を得ることは難しいです。地元居住で低収入でもやっていけるのは、親の家や親の収入があるからです。

 親の家があれば住宅費はいらないし食費や光熱費も不要です。ですから低収入でもやっていけるのです。地元の行事などにも時間的な余裕があるので参加できるでしょう。それに低学歴の人ほど早婚する傾向にあります。女性も結婚願望が強いし、専業主婦願望も強いようです。

 それで子供も早く生まれます。しかし、一方では離婚率も高いです。おまけに再婚するとまた子供ができるので、子だくさんということになります。シングルマザーになって子供が多いと生活は厳しくなります。地方の場合、自分の実家で暮らすという選択もできます。

 これらを総合すると、実は未来は暗いのです。なぜならマイルドヤンキーができるのは親の存在があるからです。親が死んだ後、家の維持管理はどうなるのでしょう。親の収入がなくなれば自分の収入だけで家を管理し、食費から光熱費まで出すとなると大変です。

 さらに時間がたてばマイルドヤンキーもシニアになります。その時若い頃の低収入が災いして、年金収入も預貯金も少ないです。家の維持管理は大変なのです。家は手入れしなければあっと言う間に朽ち果てていきます。

 家の維持管理には数十万から百万円単位のお金がかかります。地元自治体も国民健康保険の負担も増加します。最悪生活保護者の激増にもつながります。

 マイルドヤンキーの話は地方都市に住むおじさんのまわりでも見られる話しです。それだけにツマクマと将来親が死んだらどうなるのだろうと話をしています。

 今だけ見てマイルドヤンキーを称賛するのはやめた方がいいと思います。地方自治体も将来のことを見据えながら行政を行わなければ大変なことになると思います。

 明日は日曜日の司式の準備をします。