新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

ベビーシッター幼児死亡事件に思う

今日は午前中は肌寒かったのですが、午後から温かくなりました。今日は明日礼拝の司式なのでその準備をしました。司式というのは礼拝の司会をすることです。

 さて今日は最近問題になっているベビーシッター幼児死亡事件について書きます。一つは母親を非難する意見です。もう一つは母親を非難する意見に対する批判です。

 母親を非難する意見は、なぜそんな人に大事な子供を預けたのかというものです。一見すると正論に思えるのですが、孫を預かったりすることのあるおじさんから言えばそうしなければならない理由があったのだと思います。

 誰でも自分の子供をそんな人に預けたくないでしょう。しかし、働いている母親の場合そうしなければならない時もあるのです。働いている母親が9時5時ならいいのですが、そんな都合のよい職場はありません。

 公務員でも現代ではなかなか定時に帰れないのです。保育所の場合普通夜間預かってくれません。まして土日は無理です。しかし、仕事によっては土日も仕事の場合があります。

 本来子供を育てるのは母親の仕事ですが、共稼ぎが普通の現代では保育してくれる場所なり人間が必要になります。昔は地域が子供を育てる雰囲気がありました。今では人は人自分は自分ということになります。

 近くに親類なり親しい人がいなければお金を出して頼まなければなりません。物には値段があります。資格を持って優秀な保育者に頼めば当然費用がかかります。働いている母親が皆豊とは限りません。

 またこちらの都合に合わせてうまくマッチする相手を探すのも難しいです。本来なら公的機関がやってくれるといいのですが、保育所でさえ不足しており待機児童がいるのに、時間外の保育をしてもらえるとは限りません。

 おじさんの孫も4月から小学校です。それまで保育所にいたのですが、4月の入学式まではだれかが孫の面倒を見なければなりません。今年は無職なのでおじさんたち夫婦が預かることになりそうです。

 また入学後もしばらくは給食がなかったりします。そうなるとまた昼食を準備にいかねばなりません。小学校には学童保育がありますが、それも親が残業したりした時困ります。

 それで娘も時々ベビーシッターさんを依頼しているようです。この方は近くの方で自宅も知っているようです。ですから政府が大量に資金を投入するしかありません。

 現在配偶者控除を廃止する議論があります。廃止だけしてそのお金を赤字財政の穴埋めに使うなら、単なる増税になります。このお金を保育所を増設したり、夜間休日保育に当てるなら不満も少ないと思います。

 中国では子供を祖父母に預けて親が働くのが普通です。別に農村だけではありません。おじさんがいた地方都市でもそうでした。おじさんの大学の女性の先生も子供を別の街にいる祖父母にあずけていました。

 小学校を卒業するまでそうするケースも多いです。おじさんの教えて学生さんの中にも小学校から宿舎で暮らした人もいます。中学レベルになると全て宿舎がありました。

 日本だと子供は親が育てるべきだということで、中国のようなことは難しいでしょう。今回の幼児死亡事件は、保育に欠ける子供をどう守るのかという課題を投げかけていると思います。

 明日は教会です。