新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

高齢社会をどうするのかー経済の視点から

今日は一日よい天気でした。今日は家の手伝いで終わりました。冬物と春物の衣類の入れ替えや倉庫の整理などです。年金生活者になり毎日暇かと思いましたが、結構家事の手伝いなどで一日終わります。

 株式相場は相変わらずの乱高下です。一日のどの時点を見るかで相当損益に差がでそうです。今日も1日で安値と高値で400円近く動きがありました。朝方は200円以上下落したのに終わり値では140円近く値上がりしています。デイトレの人は降りまわされただろうと思います。

 さて今日は高齢社会をどうするかです。先日の報道でも特養の待機者が50万人くらいいるようです。それでもまだ団塊の世代が70歳前なのでこのくらいで済んでいます。後10年もすれば続々団塊の世代後期高齢者の仲間入りをします。間違いなく待機者は100万人を超えるでしょう。

 痴ほう症の出現率が一定だとすると膨大な数の要介護者がでるでしょう。自民党などの保守派に人がいう介護を家庭の責任とするのはもう無理です。団塊の世代であるおじさん自身子供たちに介護をお願いする気はありません。

 子供たちとの同居を願っている団塊の世代の人は少ないでしょう。とくに問題になるのは東京などの大都市に住む高齢者です。介護が必要となってもまず人でも施設もないと思います。

 施設については地価が高すぎて作ることが難しいと思います。だからと言って高齢者を東京から別の場所に行ってももらうのも難しいです。高齢者も都民として長年税金を払ってきたのですから、自治体の方で何とかしてもらわねばなりません。

 シルバー民主主義ではありませんが、高齢者を粗略にあつかう政治家がいたら皆で落選させればいいのです。さりとてない袖はふれないでしょう。そうなると消費税を上げるしかありません。それを財源に高齢者福祉にまわすかです。

 高齢者支援の次に問題になるのは介護者の問題です。よく高齢者を活用すればよいと言いますが、それは無理です。高齢者同士の支援は老老介護とも言えます。おじさんも65歳を過ぎてわかったのですが、60歳前に比べて体力が落ちています。

 若い人にお願いしたいところですが、絶望的に介護従事者が不足しています。おじさんの住む地方都市でも介護従事者が不足していて、新聞織り込みの募集紙にも求人が多くでています。

 知り合いの方も老人ホームに行くといつも職員が入れ替わっているといいます。最大の理由はやはり賃金でしょう。医療従事者つまり看護師さんに比べて賃金が低いです。看護師さんの勤務する病院は医療費が原資となっているので、結構給料もいいです。

 ところが老人ホームなどは介護保険と本人負担だけなので厳しいです。病院の設備はほぼ一定ですが、介護施設の場合、入居料などによって設備が相当異なっています。

 介護従事者については以前海外から導入する計画がありました。東南アジアから受け入れたのに日本語が理解できなくてほとんどいなくなったようです。東南アジア諸国の言語と日本語では違いすぎるのです。

 今一番日本に適応して働いている外国人は中国人です。(東京のコンビニの店員はほとんど中国人です。)その理由は漢字です。もちろん簡略体と日本の漢字は違いますが、慣れればすぐ理解できます。単語を相当簡単に学ぶことができるのです。

 おじさんも中国語が話せない・書けない・聞き取れないのにほぼ読むことだけはできました。日本語を全く学習していない中国人も同様だと思います。

 おまけに中国では老人を大切にします。中国にいた時バスの中でも若者から席を譲ってもらったこともありました。また観光地でも老人割引があるし、博物館では大勢の人が並んでいるのに、老人専用の窓口でチケットを買うことができました。

 もちろん並んでいる人はおじさんたちが日本語(何語か分からなくても外国人であることは分かります。)で話しているのを見ても不満を述べたりしませんでした。

 まあ移民政策の問題もありますから難しいですが、現状を打開するには税金を上げそれを高齢者福祉にまわすか、外国人それもすぐに使える中国人を導入して介護従事者を増やすかです。

 多分どちらも難しいでしょう。団塊の世代も10年後不満を言いながら諦めていくのでしょう。とりあえず健康であることが一番のようです。

 明日は修士論文の添削をします。