中国の修士論文に見る文化大革命
昨日からいろいろ忙しくてブログを書けませんでした。それで今日は教会もお休みです。それで日曜日恒例の教会ネタもお休みです。
論文としては良く書けていました。ただ翻訳理論については余り詳しくないので内容については何とも言えません。よく書けているのいうのは、論文の構成や日本語表現についてです。
タブーまでは行かないようですが、大学の先生たちにはどうでしたかと聞きにくい雰囲気はありました。定年になった先生などは、文化大革命が終わって初めて大学が再開された時に入学された方もいました。
おじさんについて言えば文化大革命は大学生の頃でした。最初は権力闘争だとは分かりませんでした。しかし、次第にその本当の姿が明らかになりました。
ところで現代の大学生は文化大革命をどのように思っているのでしょうか。論文の一節の言葉がそれをよく表しています。論文では「思想統制のあげく毛沢東への個人崇拝からすざまじい意気込みで展開された全国に渡る思想粛清運動」と書かれてています。
先述したようにこの論文は大学に提出されるし、他の先生の評価も受けるのですでに文化大革命は歴史的事実になったようです。
論文全体の内容も現代の日本の文化大革命評価に近いものです。当時の中ソ関係についても触れていました。翻訳の中でロシア人をなじる表現がでているのです。(ロスケをどう中国語に翻訳するか)
ところで毛沢東への評価も功罪半々だというのが一般的な評価です。中華人民共和国の成立を否定する意見はほとんどありません。それ以前の中華民国を懐かしむ雰囲気は庶民の間でもないようです。国共内戦にかんする踊りなどを見ている庶民の雰囲気からもそう感じます。
一度日本人が絶対に来ないような公園のお祭で国共内戦を舞台にした踊りをやっていましたが、庶民は楽しんでみていました。その後は都市戸籍と農村戸籍の矛盾を題材にしたコントでした。農村の賢い娘がちょっと頭の弱い都市のボンボンを手玉にとるものです。
賢い農村の娘さんを見て庶民は皆拍手喝さいです。おまけに大笑いをしていました。中国語は分かりませんが、一緒に行った学生さんが教えてくれました。
北朝鮮ですと自由に庶民の中に行けませんが、中国ではそんな制限がありませんでした。そう言えば大学にも大きな毛沢東像がありました。もちろん北朝鮮と違って崇拝されているわけではありません。待ち合わせの目標としてよく使ったものです。
明日も所用で忙しいです。