シニアと投資ー甘い言葉に落とし穴
今日は午前中は晴れていましたが、午後からは曇ってきました。明日は雨との予報です。今日もツマクマの所用のお付き合いで一日終わりました。
株価の方は今日も値上がりで日経平均も15000円台を回復したようです。まあそうは言ってもおじさんの持ち株はそれほど値上がりしていません。去年の今頃の力強い値上がりが懐かしいです。
去年の今頃は毎日すごい勢いで持株の値段が上昇し、毎日相場を見るのが楽しみでした。さて最近まだシニアに投資をすすめるブログやサイトがあるので今日はタイトルのようなことを書こうと思います。
投資を勧める方の意見はほとんど同じでこれからインフレに向かうので預貯金では利息も少ない。それで高い配当が得られる投資にしなさいと言うものです。勧められている投資は海外の不動産投資から株式・外貨取引・投資信託などいろいろです。
またある人は日本は余りに預貯金比率が高すぎる、アメリカなどはもっと株式投資の比率が高いなどと書いています。さらにはシニアはお金を貯め込まないで新興企業群(ナスダックなどの上場している企業)に投資してそれらを助けるべきだという意見もあります。
一方ある記事では平均的サラリーマンだと1200万円くらいの預貯金がないと平均寿命まで生きるとしたら大変だとも書かれていました。
なぜ投資のリスクを予測できないかと言えば、「まさか」や「想定外」のことが起こるからです。バブルやリーマンショックはある程度予測できました。サブプライムローンなどをやっていたら大変だということは少しでも投資をやっていた人なら分かったでしょう。
問題は「まさか」の事態がいつ起こるか分からないことです。東北大震災などは投資において想定外です。もっとも安全と言われた電力株は全て大幅下落してしまいました。またアベノミックスも想定外です。異次元と言われることからも分かります。
つまり投資は想像以上にリスクが高いのです。となれば1200万円を安全な預貯金として残りを投資にまわすとれば手持ち資産が1500万円以上ないと無理です。それでも投資に回せるのは300万円だけです。
投資を声高に叫ぶのが証券会社です。その証券会社自身前回のアベノミックスの大波をくらいました。証券会社の雄野村ホールデングスを例にしたらよくわかります。
アベノミックスの前までは合併をうわさされるほど業績が低迷しました。株価が300円割れしたこともありました。その頃もう駄目だと思って売った人は後悔しています。アベノミックスで最高900円超えまで行きました。
その時に買った人はどうなったでしょう。今は680円くらいです。買ったことを後悔しているでしょう。会社を見て買うわけにはいかないのです。その時その時の経済情勢を判断しなければなりません。
今が将来値上がりする時なのか、値下がりする時なのか判断しなければなりません。そんなことがシニアにできるはずはありません。専門家でも判断できないのですから。
証券会社のセールスマンは万年強気です。そろそろ株価下がりますよなどと言ったらクビになってしまいます。値下がりしそうだから買うのはやめた方がいいですよなどという証券マンはいないでしょう。
結局よほど経済について勉強しさらには国際情勢について知識があり、企業の株価の特色(地味な株と動きの激しい株があります。)業界の将来性などについて自信がある方のみが投資に向くのです。
所詮投資はギャンブルです儲けるか損をするかは運次第です。政府は投資を国民に勧めますが賢いシニアは政府の思惑に乗せられないようにした方がいいです。
あすは少しのんびり過ごします。