正念場の安倍外交と政権運営
今日まで晴天でした。と言ってもうす曇りです。明日から雨のようです。今日も家事手伝いで一日終わりました。と言っても文芸春秋など総合雑誌が発刊されていたので本屋さんに行きました。
ところですでに旧聞に属するアベノミックス最大の効果の株価は今日も下落です。とうとう今年の相場の柱であった日経平均14000円を割り込んでしまいました。対ドル相場も101円台まで円高が進みました。安全通貨としての円が買われているのでしょう。
今週はこれで終わりましたが、来週はどうでしょうか。取りあえず日銀は追加緩和はしそうにありません。今の経済運営に自信を持っているようです。
今の株式相場は海外の影響を強く受けています。つまり海外情勢が極めて流動的なのです。安倍政権は発足以来対中韓強硬路線を取ってきました。これは今まで中韓に対して低姿勢だったことの反動で国民からは歓迎されました。
その代わり東南アジアへ支持を広げるというのが安倍外交と中心でした。さらにはアフリカなどにも外交を広げました。アメリカとの関係は靖国参拝問題から急速に冷えてきました。おまけに今日の結果でわかるようにTPP交渉もデッドロックに乗り上げたままです。
もうひとつは対ロシア関係です。主要国の首脳がソチオリンピックの開会式を欠席した中、安倍さんは出席しました。こうしてロシアとは友好的な雰囲気になって、さてこれをテコにと思った矢先ウクライナ問題が発生し、ロシアは孤立しました。
さらに以前おじさんも書いた東ウクライナでもロシア編入の動きがあります。このような微妙な情勢の中で対ロシア友好政策を打ち出すことはできません。逆にアメリカからは明確な支持を求められています。もしこれに消極的な態度を取れば、アメリカは中国との関係を深めるでしょう。
事実大統領夫人の訪中は中国側にとって今年最大の外交的勝利と言えます。逆に日本は頼りにしていた国際司法裁判所で捕鯨の敗訴の判決を受けました。竹島問題でも国際司法裁判所への提訴を考えているのに、その国際司法裁判所の判決に不服を唱えるわけにいかなくなりました。
おまけにこの裁判ではTPP交渉の中心人物が仕切っていたのです。安倍さんには自信満々で見通しを語っていたと思います。それにこの裁判所の裁判官はあの皇太子妃の父親がいるのです。
マレーシアは先日の航空機失踪事件ですっかり中国政府のお世話になりました。もしこれで中国側の艦船がボイスレコーダーなどを発見したりすればマレーシアは中国に借りができます。外交は基本的には貸し借りなので、日本にとって好ましいことではありません。
明日もいろいろ忙しいです。