新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

人民元は基軸通貨を目指すのか

今日は午後から雨が降るとの予想だったので、庭の水やりをせずに済むと思っていたら今に至るまで降っていません。このままではどうにもならないので、結局水やりをしました。

 昨日の株式市場の下げはさすがに投資家にとってこたえたようで、ヤフーブログにも結構悲観的な書き込みがありました。すでに投資家の間でも専門家の間でもアベノミックスは終わったという評価が一般的です。

 ただ言いだしっぺである、安部さんだけがのんきに桜を見る会で俳句など作ってご満悦です。去年の年末に株式を購入した人は相当な損失を出しているでしょうに、そんなことはどこ吹く風です。

 どうしてン内閣支持率が下がらないのか不思議です。外交でも完全に手詰まり状態です。これでお盆にもう一度靖国参拝をはたしたら日米関係は完全に終わりです。

 まあおじさんが愚痴っても犬の遠吠えなので、ここらでやめます。さて数日前朝日新聞人民元基軸通貨を目指すのかという内容の記事を載せていました。朝日新聞が嫌いなブロッガーがほとんどなのですが、他の新聞であのレベルの話題を取り上げる新聞はありません。(日経新聞は別)

 以前にも中国とイギリスが人民元の取り扱いに関する協定を結んだことをブログに書いたことがありました。まだその流れが続いているようです。どうも近くで見ると中国の悪いところばかりが目につきますが、そればかりに目を奪われて大局を見失いそうです。

 IMFにおいても中国のウウェイトが高くなるとの記事もありました。日本では中国経済崩壊論ばかりで、中国から逃げ出せの論調です。しかし、朝日の記事を見ると、ヨーロッパでは中国と金融取引を盛んにしようとうい動きがあります。

 中国自身にも基軸通貨を目指したい気持ちとそれは難しいという気持ちと両方あると思います。かって日本の円も基軸通貨を目指すのかと言われて時代がありました。経済が勃興する時代いつもそれが話題になるのです。

 中国にとってのメリットは、アメリカのドルに頼らなくてすむ点です。今は中国が海外と取引する際基本的には一度ドルに交換しなければなりません。そのため対ドル相場をいつも気にする必要があるのです。

 またアメリカと並ぶ大国となるためには基軸通貨になる必要があるのです。とくにアジアで覇権を確立するためにはその必要があります。その昔中国が大国であった時代、日本も中国から銅銭を輸入していました。

 問題は基軸通貨となると金融市場を開放しなければなりません。かってのポンドも今のドルもそうです。中国のコントロールの及ばないところで中国元が取引されることになります。

 ヨーロッパのファンドはそれを狙っていると記事にかかれていました。今の人民元は中国政府が一元的に管理しています。ドルと連動させていますので、海外のファンドがどうこうできるものではありません。

 しかし、自由に中国元を売り買いできるとなれば、中国政府は投機的な動きに翻弄され、それに対抗しなければなりません。アメリカが今それをやっています。

 中国の場合、後10年もすれば人口のボーナスも終わり、日本以上の高齢化社会がやってきます。一人っ子政策のつけがやってきます。今のような高度成長を続けることは難しいでしょう。

 そうなった時海外のファンドは猛烈な中国元売りを仕掛けてくるでしょう。習主席もやるなら経済成長が7%ある今だろうと思っているでしょう。国際経済に乗り出すことができるからです。

 ただ国内の保守派の人がそれを許すかです。また余りにリスクが高すぎるのでそのリスクを犯してまでやれるかです。もし中国元がアジアだけでも基軸通貨となるなら、中華経済圏が出来上がるでしょう。東南アジアでも中国と接するタイ・ベトナムミャンマーそれに中国系の多く住むシンガポールインドネシアもそれに続くと思います。

 台湾も完全に中華経済圏に飲み込まれます。まあそんな可能性はほとんど0に近いと思います。どこを見ても中国崩壊論ばかりです。しかし、おじさんは3年間中国に住んでみて中国の底力はあなどれないと思いました。

 中国は本当に奥深い国です。懐が深いと言ってもいいでしょう。マスコミ報道だけを信じてやっていると本当の中国を見失う気がします。遠いだけにヨーロッパの方が客観的に中国を見れるののかもしれませんね。

 明日は日曜日なので教会です。