新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

深刻化するウクライナ情勢ーいよいよ行き詰る日本外交

今日は昨日と打って変わって晴天でした。今日も家事手伝いその他で忙しかったです。株価は先週に続いて安値引けでした。こういう展開は一番悪いです。

 何となくだらだら下げている感じです。どかんと下げてもどかんと上がるならいいのです。一番悪いのはどこが底か見えない展開です。

 ここまでくればさすがの能天気な安倍さんもアベノミックス効果が完全になくなっていることが分かるでしょう。投資家はすでにアベノミックスなど全く信じていません。ウクライナ東部でウクライナ政府軍とデモ隊が武力衝突したようで、ますますロシアとアメリカの対立が深まっていきます。

 まもなくオバマ大統領が訪日するのにまさか今となってはロシアに甘い顔はできないでしょう。そうなるとウクライナの騒動が終わった後プーチン大統領から冷たく扱われるでしょう。イソップ物語ではありませんが、危機における友が真の友なのですから。

 その点中国はいいです。アメリカともべったりでないし、アメリカ自身も中国がアメリカの味方をしてくれるとは思っていません。ですからせめて中立的な立場であればよいということでしょう。

 さらに言えば日本がロシアに厳しい態度を見せて当然だとアメリカは考えますが、中国の場合中立の立場であれば結構、もしアメリカの対して好意的な態度ならばさらに有り難いというところでしょう。

 日韓関係においても、韓国に日本と仲良くするよう強く求めることはないでしょう。安倍政権のロシア寄りの姿勢や北朝鮮との接近、などはアメリカにとって苦々しいものです。

 それにあれほど参拝しないよう要請した靖国参拝を年末に安倍さんは行いました。その時失望という言葉まで使ったのに、今度は安倍内閣の閣僚の一人が個人の立場とはいえ靖国参拝をしました。

 アメリカの要請を完全に無視しているとしか思えません。そこまで顔に泥を塗られてもまだアメリはが韓国に日本と仲良くすうるよう要請する必要があるでしょうか。

 もしアメリカが日本の力を本当に必要としているならTPP交渉でもう少し妥協的態度を見せると思います。豪州と貿易交渉が成功したので、それをテコニと政府関係者は考えていたようです。

 とんでもない考え違いです。アメリカと豪州を同一レベル扱いされていること自体にアメリカ政府は腹を立てていると思います。多分アメリカ政府は日本が思いあがっていると感じているでしょう。

 自分を何さまだと思っているのだというのが偽らざる気持ちでしょう。今度はシリアでまた化学兵器使用の疑いが発覚しました。ウクライナに続いてシリアとなれば、米ロ関係がさらに悪化するでしょう。

 そんな時日本政府がアメリカを困らせることばかりしているのです。安倍さんはウクライナ問題は早期に解決すると考えたのかもしれません。そうなれば、対ロシアで強硬姿勢を取ると後で関係回復が難しくなるので、つかず離れずくらいにしようと思ったのでしょう。

 その昔独ソ不可侵条約が結ばれたのを見て欧州の情勢は不可解なりと言って辞任した総理大臣がいました。また下々の生活を見るというのでゴミ箱の中を見て回った総理大臣もいました。

 安倍さんも欧州の政治は不可解と思い、デパートの消費売り場を見て回っています。そのあと日本がどうなったかは歴史が証明している通りです。

 自民党に圧倒的多数の支持を与えたのも日本国民ですし、安部さんを選んだのはその国会議員です。株価が下がり、外交が行き詰ってもなお皆さんが支持しているのですからおじさんは何も言うことはありません。

 民主主義は多数派こそが全てなのです。仕方がないのでひとりごとをぶつぶつ呟く代わりにこれを書いています。

 明日はのんびり過ごします。