新おじさん教師のひとりごと

長年高校教師をした後、中国の大学で日本語を教え、3年間過ごして帰国しました。今は引退して年金生活です。個人的な意見を書いています。

警察官同僚殺人事件の波紋

今日は午前中は晴れていましたが、夕方から曇ってきました。明日は雨かもしれません。今日は所用で外出して今帰ってきたところです。

 午前中株価は200円台の値上がりでしたが、引け値は400円まで上がっていました。やっと大幅反発しました。安心すると、いつがくんと下がるかもしれません。警戒が必要です。

 取りあえずおじさんの持ち株も半数近く買値を上回りました。と言っても利益は1株数万程度ですから、まだまだ持ち続けます。
 
 さて次々に事件が起こるので既に旧聞になっているかもしれませんが、当事者は今でも大変だと思う事件について書きます。

 タイトルの警察官同僚殺人事件です。警察というところは不祥事を極端に嫌います。普通は不祥事が表面化する前に手を打つのです。他の公務員部署にはない監査官室が置かれています。(自衛隊にもあります。)

 今回の事件も発端はこの監査官室に呼ばれたことからのようです。この発端については後で書きます。まず、かって同じ同じ公務員だった身としては、今回の不祥事に伴ってどのくらい処分されるか気になるところです。

 まず交番勤務だったのですから、交番の責任者の責任が問われるでしょう。「箱長」とも呼ばれるようですが、巡査部長か警部補クラスです。繁華街などでは警部が長の交番もあります。

 間違いなく停職でしょう。下手をすると依願退職となるかもしれません。次は所轄の地域課の幹部です。課長、課長補佐、係長などは減給ということになるでしょう。出世の見込みは完全になくなります。

 次は署長と副署長クラスです。減給は間違いないでしょう。不祥事の中で最大の不祥事、殺人ですから。全く弁護の余地はありません。

 この人たちも出世の見込みはなくなります。監査官室の担当者もただでは済まないでしょう。なぜあすこまで行くと分からなかったということになるでしょう。減給でないとしても飛ばされることは間違いありません。監査のような仕事は憎まれ役なのでうまくこなすとお疲れさんというので出世できるのです。

 該当監査官(室長)も出世の見込みがなくなります。警察は減点主義なので、こんな不祥事に関連したらまず出世の見込みはないでしょう。

 次に発端になった出来事です。報道によれば後輩の名前を勝手に使って警察官採用試験の願書を出した問題で監査の対象になったようです。

 当該の警察官はリクルーターだったようです。つまり警察官採用試験を受けるように後輩に勧めてまわる役目です。多分ノルマがあったと思います。おじさんも進路指導部にいたのでよくわかりますが、景気がよくなると公務員試験の受験生が減少します。

 警察官試験は一般行政職や教員採用試験に比べて人気がありません。一番人気がないのが刑務官採用試験です。(刑務官とは刑務所などの看守)それでも地方警察の場合、地元に残りたい人が結構いるので黙っていても人が集まります。

 それに途中で退職する人も少ないです。たとえば秋田県鳥取県で殺人事件や暴力団の抗争事件や通り魔事件が頻発するとは考えられません。一生を田舎の駐在所でのんびり過ごすということになります。

 ところが東京は新宿その他の繁華街が沢山あって、その上重大な事件も多いです。人口も多いので警察官の数も揃えなければなりません。勤務も過酷なので中途で退職する人も多いと思います。

 東京在住の人を集めるのは大変です。当該の警察官の人は立教大学の出身のようです。ですから後輩も当然その大学ということになります。これも進路担当者なら分かると思いますが、立教大学から警察官採用試験を受けてくれる人は少ないです。

 やはり国士舘大学とか日本大学などが中心でしょう。後は中央大学などです。明治大学専修大学の体育系サークルの出身者なども多いと思います。

 実はおじさんの街でも採用試験のノルマが少しあるようでした。ある時所轄の交通課の課長さんと仕事のことで偶然知り合ったのですが、その方から願書をいくらか置いてもらえないだろうかと言われたことがありました。

 年賀状と同じで割りあってがあるのだそうです。割り当てられた願書が配布できないからと言ってまさか棄てるわけにはいかないし、さりとてそんなんに受験してくれる人を知っているわけではないのです。それで高校の進路部においてもらえないかという話になりました。

 自衛隊でもかっては、説明会を校内で開かせてくれないかという話を受けたことがあります。倍率が低いと上から文句を言われるようです。倍率の高い人気職種となれば、人が人を呼ぶ状況になるからです。

 繁盛している店にはそれにつられて次々に人が来るが、閑散とした店にはたとえその店がおいしい料理を出すとしても入ってくれないのです。選ぶ側からしても倍率が高ければより質の良い受験生を選ぶことができるのです。

 おじさんの経験でも低倍率の時代に先生になった方の中にはなんでこんな人がと思うことがあります。また、自分はあの時代でなかったら絶対に先生になれていなかったという方もあります。

 多分当該の警察官の所属する所轄署でも他の所轄署との兼ね合いで受験生を求めていたのだと思います。受験生の数によって所轄署の評価が左右されたと思います。

 少し警察の実態を知っているので、今回の殺人事件の動機の一部を知った時暗澹たる気持ちになりました。当該の警察官がリクルーターにならなかったらこんな事件を起こさなかっただろうにとも思います。

 明日は庭仕事をします。