フイリッピンの教訓
今日はうす曇りでした。おまけに数日前の初夏の気温から肌寒く感じる気温へと低下しました。今日は長女夫婦・二女と孫それに義母が来ました。
義母は長年同居していたのですが、事情があって義弟の家の近くへ転居したのです。そんなこんなで一日大勢でにぎわいました。
オバマ大統領はアジア各国にとても気を使っているようです。日本では尖閣問題に触れ、韓国では慰安婦問題に触れています。そして仕上げはフイリッピンとの軍事協定です。もちろん中国を無用に刺激しないように中国に向けても発言を選んでいます。
その間に中国は南シナ海でどんどん既成事実を積み上げていきました。どんなにがんばってもフイリッピン単独で中国と対決できるはずもありません。
現在中国と直接対決できる国はアメリカくらいでしょう。もちろん日本もそれなりの軍事力と経済力を持っています。しかし、軍事力は専守防衛(国内防衛)のものです。継戦能力は全くありません。日本が数か月戦っている間にアメリカ軍が助けに来るのを待つしかありません。(備蓄弾薬などの量からそう言えます。)
単独で中国と戦うには膨大な軍事費が必要となるでしょう。高齢社会が進み財政赤字が1000兆円に上っている現在、大規模な軍備拡大は無理です。
それに核拡散防止条約から脱退すれば世界中から経済制裁を受けるでしょう。そうしなければ、世界中に核武装競争が始まるからです。まずアメリカは日米同盟を破棄するでしょう。それに沖縄や日本国内からアメリカ軍を撤退させ、戦闘機の売却をやめ、軍事技術の提供をやめるでしょう。
日本単独で最新鋭戦闘機を開発するのは無理です。アメリカ自身も最新鋭戦闘機の開発に膨大な費用をつぎ込みそれでも苦労しています。
最近は下火ですが、今でも自主防衛(独自の軍事力保有)を叫ぶ勢力があります。もし米中二大国関係が深まれば必ずこの動きが出るでしょう。
しかし、米中ロの3カ国以外と同盟することなしにアジアで安全保障を確立することはありません。この3ケ国と他の国との国力の差が大きすぎます。もちろんウクライナ問題などを考えれロシアと結ぶことはあり得ません。
安倍さんはまだロシアに幻想を抱いているかもしれませんが、これまでの旧ソ連からロシアまでの動きを見れば分かると思います。中国と同盟するのは国民世論から考えてみても無理です。
そうなれば、かなり無理なことを押し付けられても日米同盟を守り続けるしかありません。安倍政権になってから、歴史の見直しムードが出てきました。安易にそれにのって反米の動きが強まれば過去のフイリッピンの二の舞になりかねません。
フイリッピンの教訓を日本は学ばねばならないと思います。明日はツマクマの所用のお伴です。